大垣書店、業界活性化を狙う新しい本店

2019.3.16 08:00

シックで高級感あふれる大垣書店の店内

(写真6枚)

京都市内を中心に36店舗を展開する「大垣書店」が3月16日、四条室町の新商業施設「SUINA(スイナ)室町」(京都市下京区)に京都本店をオープンする。

1942年に創業し、これまでは北大路にある店舗を本店としていたが、本店を移設(以前の店舗は北大路店に名称を変更)。新しい「大垣書店」を打ち出す。施設の1階約700坪分を大垣書店が借り上げ、うち約350坪分をサブリース。京都に拠点を構えるブランドを中心に、居酒屋、カフェ、スーパーが本屋を囲む形で営業。お茶だけでなく、飲みのついでに、食材を買うついでに・・・と、本に触れ、楽しみを提案する空間を目指す。

「本屋が減りつつある環境で、この優良地の1階で本屋をやるということに意義がある。地元の人に利用してもらい、新たなにぎわいを生み出すような場所にしたい」と、担当者は今回の出店への思いを語る。

1階の書店沿いには、「餃子と煮込み」「魚屋 鮨しん」など、カウンターでサク飲みが楽しめる店も
1階の書店沿いには、「餃子と煮込み」「魚屋 鮨しん」など、カウンターでサク飲みが楽しめる店も

店内はシックなしつらえとなり、書斎をイメージしたソファを配置するほか、什器にも注力。あえて、天井まで本棚を作らずに、周りのお店が視界に入るようにしたのも工夫のひとつだとか。また、イベントスペースを設け、展示・ワークショップなども随時企画していく予定だ。

また、実は徒歩3分の位置に「四条店」、そこから北上すると「烏丸三条店」など、周辺には系列店が点在する「大垣書店」だが、「もちろん差別化を考えていきます。今回の施設は『京都経済センター』の1階にあり、ビジネス書も豊富に揃え、観光客に向けた商品ラインアップも。四条店では学生参考書・コミックを豊富に揃えていき、すみ分けを考え、それぞれにファンをつけていきたい」と、語る。

「私たちは本屋として、色んな新しいスタイルを模索していけなければならない。こちらは今、私たちが思い描いている新しい書店の第一歩になれば」と、意気込んだ。営業時間は10時から23時。場所は、阪急烏丸駅、地下鉄四条駅すぐ。

「大垣書店京都本店」

2019年3月16日(土)オープン
住所:京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78 SUINA室町1F
営業:10:00〜23:00
電話:075-746-2211

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