元祖「カワイイ」は、やきものだった!?

アン王女 テーケー名古屋人形製陶株式会社 1991年 瀬戸蔵ミュージアム
世界各地に輸出された、やきものの歴史や魅力を紹介する『瀬戸ノベルティの魅力』展が、「兵庫陶芸美術館」(兵庫県篠山市)で3月16日からスタートする。
やきものを「せともの」と呼ぶように、瀬戸市(愛知県)は国内最大の窯業地だった。同地で、やきものの人形や動植物などの置物であるノベルティが作られるようになったのは大正時代のこと。第1次世界大戦が勃発し、ノベルティが人気を博していた米国では、当時最大の生産国だったドイツからの輸入が途絶えてしまい、そこで白羽の矢が立ったのが瀬戸というわけだ。石膏型による瀬戸ノベルティは、欧米をはじめ世界各国に輸出され、戦後の最盛期を経て現在も生産が続けられている。
代表的なノベルティは、17~18世紀ヨーロッパの衣装を身にまとった優雅な人形。ほかにもハロウィンなどアメリカ文化を題材にしたものや、かれんなエンゼル人形、写実的な動植物がある。しかし、それらの多くが輸出向けだったため、日本国内ではあまり知られていないのが実情だ。
本展は、世界に愛された瀬戸ノベルティの歴史と魅力を、初期から近作までの代表的な作品で紹介する、関西で初めての機会となる。元祖「カワイイ」とも言うべきその魅力を、たっぷり味わいたい。期間は6月2日まで、料金は一般1000円。
文/小吹隆文(美術ライター)
『瀬戸ノベルティの魅力-世界に愛されたやきものたち-』
期間:2019年3月16日(土)~6月2日(日)※月曜休(4/29・5/6開館、5/7休館)
時間:10:00~18:00(4/29~5/6は~19:00)※入館は閉館30分前まで
会場:兵庫陶芸美術館(兵庫県篠山市今田町上立杭4)
料金:一般1000円、大学生800円、高校生以下無料
電話:079-597-3961
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