期待される関西7つの劇団、神戸に集結

2019.3.1 19:00

前列左から福谷圭祐(匿名劇壇)、村角太洋(THE ROB CARLTON)、飯嶋松之助(KING&HEAVY)、若旦那家康(コトリ会議)、後列左からKAVC館長・大谷燠さん、大熊隆太郎(劇団壱劇屋)、ピンク地底人3号(ももちの世界)、FOペレイラ宏一朗(プロトテアトル)、ウォーリー木下

(写真6枚)

KAVC(かぶっく)の愛称で親しまれる複合施設「神戸アートビレッジセンター」(神戸市兵庫区)で今夏、関西の注目劇団を紹介するシリーズ公演『KAVC FLAG COMPANY 2019ー2020』が開催。参加する7団体の代表が28日、記者会見をおこなった。

劇団をセレクトしたのは、『ハイキュー!!』などの人気舞台を手がけるウォーリー木下。これまでKAVCのプロデュース企画で演出力を育み、現在は同館の舞台芸術プログラム・ディレクターを務めている。その木下が、「関西でよく舞台を観ている人が、必ず上位に挙げるところばかり」と言い切るだけあり、どの団体もこの手の紹介記事で「間違いなし」と言われる顔ぶれだ。

関西のニュースサイト「Lmaga.jp」の演劇コラムで取り上げられた「匿名劇壇」、「THE ROB CARLTON」、「劇団壱劇屋」をはじめ、「第25回OMS戯曲賞」佳作・山本正典の「コトリ会議」、「第24回日本劇作家協会新人戯曲賞」ピンク地底人3号の「ももちの世界」と、有望な劇作家の率いる集団も参加。また、神戸大学の学生劇団が母体の「KING&HEAVY」、神戸で旗揚げ公演をおこなった「プロトテアトル」と、神戸と縁のある団体も登場する。

「演出家という玄人の目から見ても、オリジナリティを感じられる団体ぞろい。内容は完全にお任せなので、この施設で何ができるかを自由に考えてほしい」と木下。全公演の共通パスポートも発売される予定なので、ぜひこの機会に、関西小劇場界の期待の星たちの姿を確認しておきたい。各公演は、6月~2020年2月に開催。詳細なスケジュールおよび料金は公式サイトで順次発表される。

取材・文・写真/吉永美和子

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