少数民族に迫る、京都でヨシダナギ写真展

2019.3.3 07:00

ヨシダナギ《Berber5》ベルベル(モロッコ)

(写真3枚)

世界各地の少数民族を捉えた作品で注目されるヨシダナギ(1986~)の写真展が、「大丸ミュージアム<京都>」で3月13日からスタート。16日と17日には本人によるトークショーとサイン会もおこなわれる。

ヨシダの作品は、被写体の少数民族が身に着ける衣装や装飾の美しさもさることながら、彼女自身が現地で被写体と寝食を共にして撮影するスタイルでも知られる。少数民族への憧れは幼少期からで、テレビでアフリカのマサイ族を見たのがきっかけ。少数民族の文化を体ごと受け入れ、彼らの信頼を得ることで、ほかの誰も真似できない写真作品を作り出すのだ。

ヨシダナギ《3KAYAPO》カヤポ族(ブラジル)

本展は、彼女が今までに出会った少数民族の集大成となる新刊写真集『HEROES』の発表を記念したもの。これまでの代表作に加え、2018年末に取材したばかりの最新作、 北アフリカのベルベル人も初公開する。彼女が体当たりで撮り続けた少数民族(=ヒーロー)たち。その格好良さと写真家・ヨシダナギの生きざまに酔いしれたい。トークショーとサイン会の詳細は公式サイトにて。期間は4月2日まで、料金は一般500円。

文/小吹隆文(美術ライター)

『ヨシダ ナギ 写真展[HEROES 2019]』

期間:2019年3月13日(水)~4月2日(火)※会期中無休
時間:10:00~20:00(最終日~17:00)※入場は30分前まで
会場:大丸ミュージアム<京都>(京都市下京区四条通高倉西入ル立売西町79)
料金:一般・大高生500円、中学生以下無料
電話:075-211-8111

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