堂本剛の影響で30年越しに再注目、懐かしのどんぐりガム

2019.2.21 18:00

お祭りの露店などで販売されるどんぐりアメをヒントに誕生した「どんぐりガム」。ロゴは80年代に流行った丸文字を反映

(写真4枚)

アメを舐めるとなかからガムが出てくる懐かしの駄菓子「どんぐりガム」。1985年に誕生してから子どもたちに親しまれているこのアメに、「どこに売ってるの?」など問い合わせが続出し、今再び注目を集めているという。さっそく製造・販売会社の「パイン株式会社」(本社:大阪市天王寺区)を突撃してきた。

事の発端は2018年10月、KinKi Kidsの堂本剛が自身のラジオ番組で「どんぐりガムのコーラ味が好き」と公言したことから。パインアメで有名な大阪の製造・販売会社から販売されていることもあり関西地方では馴染み深いが、「初めて聞いた」「どんぐりガムって何?」「食べてみたい!」という声がSNSに多数挙がり、同社の公式ツイッターにはリプライが殺到したという。

「昔から全国で販売してるんですけど、初めて知ったっていう関東の方が多く・・・アメちゃん文化がある関西に比べて接する機会が少ないからなのかな、と推測してます(笑)」と、広報担当の井守真紀さん。

それ以降も番組内で度々どんぐりガムの話題を出す剛に感謝の意を込め、剛の好きなホットケーキにちなんだ「つよしくんどんぐりガム ホットケーキ味」を同社が特別に開発して番組に送付。すると、2月18日の放送で剛は、番組をまるごと使い「どんぐりガム」特集に。試食して「やばい、うまいねんけど」と絶賛し、商品化やCMソングの提供まで具体的に志願したことから注目を集め、放送後はツイッターのトレンド2位まで「どんぐりガム」が上昇した。

「楽しめるアメを」という思いから1985年に誕生した「どんぐりガム」。ガムインキャンディは当時かなり画期的で、1粒10円で販売されていたことから、遠足のおやつなどに重宝された。しかし、駄菓子屋が減ったことで目にする機会が少なくなり、また機械の老朽化で存続の危機にも陥ったが、34年目にして再ブームが到来した。

子どもの頃に慣れ親しんだ世代が親となっていることから、2014年に3種の味が入ったアソートタイプの袋キャンディも登場している
子どもの頃に慣れ親しんだ世代が親となっていることから、定番の味が入ったアソートタイプの袋キャンディも登場している

「今は遠足のお菓子の規則も厳しくなっていて、子どもの数が減るにつれてどんどん売れなくなっている商品なので、食べてもらえる機会をいただけて本当にありがたいです。みなさんからの要望も多く届いているホットケーキ味の商品化に関しては未定ですが、なにかできれば・・・」と、前向きに検討しているという。

2014年には、現代の子どもは柔らかいものを好む傾向にあることからサクサクと噛める軽い歯ごたえを追求し、歯に優しいサンフェノンを配合するなどリニューアルもしているが、パッケージや価格などは変わらず当時のままだ。「駄菓子屋さん(関西では「夢ぎゃらりぃ」など)のほかに、コンビニ、スーパーや100円ショップにもこっそりありますので、見つけてください」。

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