先日、吉本新喜劇の座長勇退が発表された辻本茂雄。特別公演の制作発表がおこなわれた「よしもと祇園花月」（京都市東山区）で８日、新喜劇に対する思いを語った。

一昨年（２０１７年）の暮れに世代交代があるかもと話を聞き、昨年１１月末に正式に通達があったという辻本。「『あ、そうなんや』って初め思って。動員数で言えば、野球選手で例えたら３割打って３０本ホームラン打ってるのに辞めんのか、って感じはあった」と、ショックは大きかったようだ。

「でも話をしてみて、若手がなかなか育っていない、年配の方々がどんどん辞めていかれるなか、僕らが若手を支えていこうやないかと、気持ちを切り替えまして。僕を芸人として育ててくれたのはこの吉本新喜劇なので、僕がベテランとして、若手を育てて恩返しせなあかんなって」と、今の思いを話した。

一方、勇退の発表があってから、ファンから泣きながら声をかけられると言い、「めっちゃ泣くんですよ。『あまりにも急すぎて』って、死んだんちゃうんやから。この前も食事してたら泣きながら「なんで、なんでなんよ！」って･･･。僕は、辞めるわけじゃないので、みなさんハンカチ持って号泣するのは止めてください！」と、ファンに向けて訴えかけた。

特別公演『茂造の覚悟』は、４月２３日から５月６日まで「よしもと祇園花月」にて。チケットは４５００円（発売中）。