新春を寿ぐ、西宮で日本画家の福田眉仙展
2019.1.1 07:00

福田眉仙《興隆灘図》(右隻)制作年不詳
(写真5枚)
明治から昭和にかけて活躍した日本画家、福田眉仙(1875〜1963年)。彼の画業と周辺の作家たちを紹介する展覧会が、1月3日から「西宮市大谷記念美術館」(兵庫県西宮市)でおこなわれる。
1875年(明治8)に現在の兵庫県相生市に生まれた眉仙。幼いころから絵に親しんだ彼は、1894年(明治27)に上京して久保田米遷、橋本雅邦に師事し、東京美術学校、日本美術院で研鑽を積んだ。1909年(明治42)には岡倉天心の勧めで中国大陸に渡り、2年後に帰国すると、『支那大観』『支那三十図巻』『支那三十画巻』といった作品を刊行・制作している。

この頃から作品は山水画が主体になったが、その作風は現地での写生に基づいたもので、ほかの画家とは一線を画していた。そのため日本美術院とは距離をおくようになり、1917年(大正6)に東京から西宮に移住(3年後には芦屋へ)。中央の画壇から離れて独自の境地へといたる。
本展では、「西宮市大谷記念美術館」が新収蔵した眉仙の作品を、「姫路市立美術館」が所蔵する代表作とともに展覧。合わせて、師匠の久保田米遷と橋本雅邦、日本美術院で切磋琢磨した横山大観と菱田春草、関西ゆかりの冨田渓仙、橋本関雪、村上華岳の作品も見られる。期間は2月11日まで、一般500円。
文/小吹隆文(美術ライター)
『受贈記念 日本画家・福田眉仙とその周辺』
期間:2019年1月3日(木)~2月11日(祝・月)
時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)※水曜休
会場:西宮市大谷記念美術館(兵庫県西宮市中浜町4-38)
料金:一般500円、大高生300円、中小生200円
電話:0798-33-0164
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