日本初、家事をシェアするマンション

2018.10.5 12:00

プロジェクトを発表した関電不動産開発の﨑山哲也さん、「まちライブラリー」の磯井純充さん、「AsMama(アズママ)」の甲田恵子さん、「タスカジ」の和田幸子さん

(写真5枚)

関電不動産開発(本店:大阪市北区)が、コミュニティとシェアをテーマに生活・地域共創を目指す大規模マンション『(仮称)吹田市千里山プロジェクト』(大阪府吹田市)の建設を発表。家事や育児の負担を減らす「シェアリングサービス」と提携して、2021年に462戸のマンションを分譲する予定だという。

防犯や防災に役立ち、災害時には声をかけ合える関係をつくる必要性からも注目されているマンションのコミュニティ。購入者の多くが共稼ぎで、子育て中のファミリーを想定するため、実績のあるサービスとともに、地域を巻き込んだコミュニティの育成を目指すという。

「(仮)吹田市千里山プロジェクト」新築分譲マンションの共用棟外観のイメージ

提携先のひとつ「アズママ」は、知り合い同士で子どもの送迎や預かりをシェアできるプラットフォーム。入居前から託児付きのセミナーや交流会などのイベントを開催して顔見知りを作り、共通の謝礼ルールのもとで子どもを預かったり預けたりできるマンション内のコミュニティをつくる。

また、分譲マンション提携が日本初になる「タスカジ」は、家事代行をインターネットを使って依頼できるマッチングサービス。子育てを終えた主婦を中心に家事を請け負う側の「タスカジさん」も育成し、マンションを拠点とした地域互助のシステム構築を目指す。入居前には、料理や掃除の講座を開催し、利用の促進をはかるという。

蔵書を持ち寄り、地域でつくる私設図書館「まちライブラリー」は、住民が気軽に集える場所となる役割をになう。持続可能な助け合いには、自主的な活動が不可欠といわれる。ネットでのシェアリングサービスを利用しての新しいコミュニティ育成が将来的に役立ち、いずれは住民らがすすんで活動をおこしていけるような地域活動となるかが、注目される。

取材・文・写真/太田浩子

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