12年待ち望んだ舞台「アントワネット」

2018.9.20 07:00

ミュージカル『マリー・アントワネット』イメージビジュアル

(写真2枚)

ミュージカル『マリー・アントワネット』が福岡・博多座公演を皮切りに、東京、名古屋、大阪で上演。美しい音楽がぎっしり詰まった本作は、初演より12年を経て待望の再演となる。

遠藤周作の小説を原作に、『エリザベート』で有名なミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイのコンビが生んだ世界初演(2006年東京で開幕)は、当時大きな話題をさらった。さらに日本初演の栗山民也による演出、前衛的なセットで、アントワネットの悲劇性がより際立っていた。

その後、劇中の『100万のキャンドル』などがさまざまなコンサートで歌われ、楽曲がひとり歩きするほどの人気を集めた本作。これだけ再演を待つことになったのは、いままさにベストキャストが揃ったからだろう。

フランス革命の渦にのみこまれる王妃マリー・アントワネット役は、『エリザベート』のタイトルロールなど数々の王妃を演じてきた花總まりと、産休復帰後の『ジキル&ハイド』でさらに磨きのかかった歌唱力と演技を披露した笹本玲奈が、Wキャストで演じる。

王妃と同じ「MA」のイニシャルを持つ本作のキーパーソン、庶民の娘マルグリット・アルノーは、今年ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』で圧巻のパフォーマンスを披露したソニンと、映画『美女と野獣』のベル役日本語吹き替えを担当した実力派の昆夏美とのWキャスト。ほかにも、歌に定評あるキャストがずらりと名を連ねている。

演出を手掛けるのは、同作の韓国版で高い評価を得たロバート・ヨハンソン。アントワネットとフェルセン伯爵との恋愛模様をより浮き上がらせ、ロマンティックかつドラマティックに変化したこの「新演出版」が、日本にいよいよ登場する。製作発表では、豪華な衣装、新曲が追加され、一部のナンバーは歌詞が変更になっているのもうかがえた同作。生まれ変わった舞台の開幕を楽しみにしている観客は、ことのほか多いだろう。

大阪公演は「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)にて、2019年1月1日~15日に上演。チケットは13500円ほか、9月30日に発売。

文/小野寺亜紀

ミュージカル『マリー・アントワネット』

日程:2019年1月1日(祝・火)~15日(火)
会場:梅田芸術劇場メインホール(大阪市北区茶屋町19-1)
料金:S席13500円、A席9000円、B席5000円
電話:06-6377-3800
チケットは2018年9月30日(日)発売

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