混乱を楽しむ、超くっきーランド大阪

2018.9.12 22:00

11日におこなわれた内覧会に出席したくっきーは「子どもを鍛えるために来てください」と勧める

(写真10枚)

日本では来場者総数約30万人、台湾でも10万人を集客した、野性爆弾・くっきーの展示イベント『超くっきーランド neo』がついに大阪へ。9月12日に「ルクア大阪」(大阪市北区)でスタートした。

「世界一面白い最狂の展示会」というコンセプト通り、会場にはオンリーワンな発想から生み出される狂気に満ちた作品が所狭しと展示され、次々と押し寄せてくる「ワケのわからなさ」にまず混乱する。11日の内覧会でくっきーは「すごいおしゃれでしょ。ここがあばら骨でね。アルファベットも、自分の名前でやりたいですやん。はつねやったらHATSUNEって」と、渡辺直美らのアートワークを担当するアートディレクター・吉田ユニとコラボした作品「ベンジャミン肋骨」「テディベア」「アルファベット」について説明。真意は何もわからなかったが、この展示を楽しむ秘訣は「何も考えないこと」だと気づく。

「麻雀人間」「指」「チェチェナちゃんの乙女部屋」など、カオスな空間が広がる
「麻雀人間」「指」「チェチェナちゃんの乙女部屋」など、カオスな空間が広がる

続けて、巨大な指が何本も重なったオブジェ「指」や、お賽銭を入れるとくっきーのキャラクター・バランスおじさんがぐるぐる回って不安な音楽が流れる神社「魔導引力教」、世界各国の少年をさらう白塗りの人形・ミスティが何人も待ち構えるフォトスポット「ベンジャミンボーナスルーム」など・・・奇妙な巨大立体物が、説明もないままどんどん現れる光景は、まるで高熱でうなされたときに見る夢のようだった。

1人ずつ、ぎっしりと殺人を起こした背景が描かれている
1人ずつ、ぎっしりと殺人を起こした背景が描かれている

一方で、くっきー独特のタッチで描かれたイラストが並ぶ場所では、逆に細かすぎる設定があって驚かされる。イラストの隣にものすごい文字量で、殺人を起こした背景やそれぞれに隠された性癖が描かれ、くっきーの鬼才ぶりを改めて実感。少し恐怖すら感じるが、会場を出た頃には「なんかすごかったな」という気持ちと、「なんかかわいく見える」という謎の愛着が生まれ、きっとイベントオリジナルグッズに手を出してしまうことだろう。期間は17日まで。入場料は800円で、先着でプレミアムお面が配布される。

『超くっきーランド neo in LUCUA』

期間:2018年9月12日(水)〜17日(祝・月)
時間:10:00〜21:00(最終日のみ18:00閉場、入場は閉場の30分前まで)
会場:ルクア大阪 9階 ルクアホール(大阪市北区梅田3-1-3)
料金:800円 ※小学生以上から入場券必要

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