殴られるような激臭、におい展を体験!

2018.9.7 21:00

強烈なにおいを放つものは個室で、ほかは瓶のふたを開けてひとつひとつ匂ってみて

(写真12枚)

くさ〜い食べ物をはじめ、さまざまなにおいを嗅ぐことができる話題の奇展『におい展』が、9月7日から「梅田ロフト」(大阪市北区)でスタート。その衝撃的なにおいの数々は、思わず倒れてしまうほどの体験だ。

会場では、香水の素となる「ジャコウ」や12カ月の花のにおいなど、良いにおいとされるものから、昆虫が驚いたときに出すにおいなど、日常でなかなか嗅げないにおいを体感できる。なかでも、臭い食べ物として有名な「臭豆腐」「くさや」「ドリアン」、世界一臭い食べ物「シュールストレミング(にしんの缶詰)」は強烈すぎるため、扇風機や消臭剤、空気清浄機が設置されたドア付きの厳重な部屋で、アクリルケースに入れられた状態で展示。

アクリルケースの上部には数個の穴が開けられている(写真はシュールストレミング)
アクリルケースの上部には数個の穴が開けられている(写真はシュールストレミング)

ビニールをめくり恐る恐る嗅いでみると、最初は「あれ・・・? 思ったより・・・」と感じるが、タイムラグがあってドン!と衝撃的なにおいが襲ってくる。においは目に見えないものなのに、形として存在していると実感。殴られるような刺激臭によりガクッと倒れる経験が初めてできたので、ぜひ体感してほしい(においに強い人は、シュールストレミングを嗅いで「これつまみにお酒が飲める」と言っていました、驚き)。

アクリルケースの上部には数個の穴が開けられており、ビニールをめくると一気に刺激臭が!(写真はシュールストレミング)
アクリルケースの上部には数個の穴が開けられており、ビニールをめくると一気に刺激臭が!

そんな激臭と同じく厳重に展示されていたのが、「加齢臭」と「足のにおい」。30代以降の主に男性がまとう独特の体臭「加齢臭」と、繁殖した雑菌に皮脂や角質が加わり分解されることで発生する「足のにおい」が見事に再現されており、不快極まりないのはわかってる・・・けど、嗅いでしまうのが、人間の恐ろしいところ。知っているにおいの臭さに、笑ってしまう人が続出だった。

アクリル板をめくると、写真ににおいが染みついてるので、顔を近づけてぜひ
アクリル板をめくると、写真ににおいが染みついてるので、顔を近づけてぜひ

そして大阪限定として、調香師さんが大阪のおっちゃんとおばちゃんのにおいを再現したコーナーが登場。ドギツイ香水や厚化粧のにおいや、ワンカップ酒のにおいなのかな・・・と思いきや、そんな安直なものではなかった。調香師さん曰く、おっちゃんは「汗や加齢臭に混じった昭和の時代のポマードのにおい」、おばちゃんは「化粧品や香水を濃い目に混ぜ、アレンジとしてヒョウ柄からくる明るく元気なイメージを動物香料(アンバー・ムスクなど)で表現」とのこと。嗅いだ瞬間に一斉に「わかる〜!」と声に出してしまうくらいの再現度の高さと、緻密に作られたにおいに、思わず拍手してしまった(取材帰りにすれ違ったおっちゃんから同じにおいがしてさらに感激)。

とにかくこの『におい展』は、友だち同士で行って、ギャアギャア騒ぎながら楽しむのがおすすめ。どれもこれも嗅ぎたくなるけど、においすぎると気分が悪くなる場合もあるのですべては自己責任で。前売700円、当日800円。期間は10月16日まで。

『におい展』

期間:2018年9月7日(金)〜10月16日(火)
時間:10:30〜21:00(入場は閉場の30分前まで、最終日は18時閉場)
会場:梅田ロフト 5階ロフトフォーラム(大阪市北区茶屋町16-7)
料金:前売700円、当日800円、3歳未満入場無料(障害者手帳の提示で無料)
電話:06-6359-0111

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本