貫地谷しほり「トライ&エラーが大切」

2018.8.28 11:00

「かぐや姫役を演じるのかと思っていたんですけど・・・」と不安と期待でいっぱいの貫地谷

(写真5枚)

竹取物語を題材とした舞台『竹取』が10月、「兵庫県立芸術文化センター」(兵庫県西宮市)で上演。マイムの動きにセリフを取り入れた演出(フィジカルシアター)を得意とする小野寺修二が構成・演出をつとめ、出演は女優、ダンサー、能楽師、打楽器奏者と異色のコラボレーションだ。出演者のひとり、女優の貫地谷しほりが西宮市内で意気込みを語った。

幼いころから『かぐや姫』を見聞きしていたという貫地谷。「好きな作品だけに今から楽しみです。子どもの頃から読んだり見たりしていた物語に入っていけるよろこびや、いろんな思いを作品にぶつけて、新たな自分を発見したいです」と話す。

昨年出演した舞台『ハムレット』での貫地谷を見て、小野寺から直筆の手紙でオファーがあった。「『かぐや姫のイメージとすごく合うと思う』と書いてくださっていたので、かぐや姫役を演じるのかと思っていたんですけど・・・」と、実はまだ誰がかぐや姫を演じるのか、どのような内容になるのかも伝えられていないという。

「もしかしたら私は翁かもしれませんし、『竹になって』と言われて撮影したヴィジュアルのように、竹の役かもしれません。誰が何をするか、今はまだ小野寺さんの頭のなかでしか分かりません」と明かした。

そんななか、苦手だと言う身体表現にも挑む。「『竹取物語×小野寺修二』という組み合わせを聞いただけで、演劇界の大先輩がこぞって面白そうと期待してくださって。そんな世界に足を踏み入れることは大きなチャレンジですが、今のところ怖いという感覚もありません。小さい頃からできないことを平気でやるタイプだったので、何においてもトライ&エラーが大切だと思っています!」と笑顔を見せた。

舞台『竹取』に出演する貫地谷しほり。ポスターでは「竹のポーズ」をしているという
舞台『竹取』に出演する貫地谷しほり。ポスターでは「竹のポーズ」をしているという

本作は、世田谷パブリックシアターの芸術監督であり、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開閉会式の演出で総合統括を務める狂言師の野村萬斎が企画・監修している「現代能楽集」シリーズの第9弾。全国5カ所を巡演し、兵庫公演は10月23日・24日。21日には「滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール」(滋賀県大津市)でも上演される。チケットは5000円ほか、発売中。

取材・文・写真/岩本和子

現代能楽集『竹取』

日時:2018年10月23日(火)・19:00〜、24日(水)・13:00〜
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール(西宮市高松町2-22)
料金:A席5000円、B席3000円
電話:0798-68-0255

現代能楽集『竹取』

日時:2018年10月21日(日)・15:00〜
会場:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール (大津市打出浜15-1)
料金:S席5000円、A席3000円
電話:077-523-7136

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