チェコの国民的兄弟作家、兵庫で展覧会

ヨゼフ・チャペック《ボールで遊ぶ二人の少年》1928年 油彩、カンヴァス 個人蔵、プラハ
チェコの国民的作家で、「ロボット」という言葉の生みの親として知られるカレル・チャペック(1890~1938)。彼の兄で、造形作家や文筆業で活躍したヨゼフ・チャペック(1887~1945)。2人の展覧会が「芦屋市立美術博物館」(兵庫県芦屋市)で7月1日から始まります。
展覧会は5章で構成されています。第1章「子どものモチーフ」では、ヨゼフが子どもたちを描いた絵画などを紹介。第2章「おとぎ話」では、カレルが文章を書き、ヨゼフが挿絵を担当した児童文学集『おとぎ話のかご』『長い長いお医者さんの話』など、2人の児童文学の仕事を取り上げます。第3章「いぬとねこ」では、ヨゼフの『こいぬとこねこは愉快な仲間』とカレルの『ダーシェンカ』などペットとの関係に迫り、第4章「さまざまな仕事」では、児童文学の挿絵や舞台美術、テキスタイル、ポスターデザイン、郵便切手などの幅広い仕事に着目。そして最後の第5章「子どもの視点」では、ヨゼフのパステル画連作などが並びます。

本展は、チェコの世界文化遺産都市クトナー・ホラーの現代美術館で開催された「子どもたちを描いたチャペック兄弟の創作」展をもとに、遺族や「チェコ国立文学館」「チャペック記念館」などの協力を得ておこなわれます。ヨゼフの絵本原画に加えて、日本でほとんど紹介されることがなかったヨゼフの油彩画、パステル画、ドローイング、カレルによる『ダーシェンカ』の写真やデッサンが見られます。

また、日本の美術家・森太三とデザイナーの角谷慶が会場内の設営の一部を担当し、毎週水曜に「トークフリーデー」(会話を楽しむ美術の時間)を設けて、展示室内で家族や友達と遠慮なくお喋りを楽しめるようにするなど、独自の工夫も。もちろんチャペック兄弟の関連書籍やチェコ雑貨など、物販も充実しています。料金は一般800円、期間は9月9日まで。
文/小吹隆文(美術ライター)
『チャペック兄弟と子どもの世界』
期間:2018年7月1日(日)~9月9日(日)※月曜休(7/16開館、7/17休館)
時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで
会場:芦屋市立美術博物館(兵庫県芦屋市伊勢町12-25)
料金:一般800円、大高生600円、中学生以下無料
電話:0797-38-5432
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 16時間前 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 18時間前 -
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 19時間前 -
【大阪・関西万博2025】最新情報まとめ!地元編集部が取材してわかった、人気グルメから穴場スポットまで
NEW 19時間前 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.9.1 10:00 -
グラングリーン大阪で食べる、買う、楽しむ! 14選[PR]
2025.8.29 10:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
関西人なら違和感に気付く!? 8コの異変探し[PR]
2025.8.28 08:00 -
新しいものを全力で楽しむ!OMOろい旅 in 熊本[PR]
2025.8.25 09:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.8.16 08:30 -
25周年「アンパンマン列車」で、ゆかりの高知へ[PR]
2025.8.6 11:50 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2025年下半期の運勢は?
2025.7.1 00:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.6.30 11:00 -
京都・貴船&高雄のおすすめ川床、ランチからカフェまで【2025年】
2025.6.19 12:00 -
京都・川床おすすめランチ&ディナー、鴨川・貴船・高雄エリア別【2025年】
2025.6.11 15:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2025年版
2025.4.10 11:00 -
淡路島の観光&おでかけ&グルメスポット、2025年最新版
2025.4.2 19:30