京都の名パティスリー、閉店までの半年

自ら考案したスイーツ「ピラミッド」を作る「オ・グルニエ・ドール」のオーナーパティシエ西原金蔵さん
観光客でにぎわう京都・錦市場のすぐ近くにあった洋菓子の名店「パティスリー オ・グルニエ・ドール」が、5月末で閉店。毎日放送のドキュメンタリー番組『映像’18』が、閉店までの半年間に密着した。
同店のオーナーパティシエ・西原金蔵さんは、ホテルマンを経てパティシエの道に入り、フランス料理界の巨匠アラン・シャペルにその才能を見出され、本店のシェフパティシエとして活躍した。独立して自身の店を始めたのは48歳で、2001年に夫婦2人で始めた店は瞬く間に人気店となった。
店の看板メニューはピラミッド。三角錐の形をしたチョコレートケーキで、薄い板チョコでチョコレートムースを包み、粉末のチョコを振る。1991年に資生堂パーラーにいた頃、西原さんが「ルーブル美術館」のエントランスホールにあるガラスのピラミッドをモチーフに考案したものだ。決して作り置きはせず、毎日正確に同じものを提供しようとする西原さんの仕事は徹底している。店の評判を聞きつけ百貨店から出店の依頼は後を絶たず、頑なに断り続けた。閉店に伴い、ブランドを買いたいという話も断った。そんな自らを「不器用」と評する。引退は、65歳の時と決めていた。
閉店2カ月前から店は特に忙しくなった。開店前から長蛇の列ができ、連日ケーキが完売。最終日のために、西原さんはフランスでお祝いの席で配られるアーモンド菓子を来店客のために用意した。当日は開店前に100人以上の列ができ、以前は1日500個のケーキが1197個に増えていた。それも午後3時にはすべて売り切れた。西原金蔵という希代のパティシエの「閉店」までの最後の半年間を追い、そのお菓子作りの哲学と一代限りの味の秘密に迫る。この模様は、6月24日・深夜1時10分から放送される。
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