ピース又吉「椅子に対する興味尽きない」

2018.5.14 07:00

「歩くのが好きでいろんな街を歩くんですけど、だんだん椅子がたくさんある街に出かけるようになってきた」と話す又吉直樹(11日、コンフォートQ十三ショップ)

(写真8枚)

世界中から「美しい椅子」「面白い椅子」を集めたイベントを開催中のインテリアショップ「コンフォートQ 十三ショップ」(大阪市淀川区)で、椅子についてのトークイベントが11日におこなわれ、お笑い芸人で作家でもある又吉直樹(ピース)が、その魅力について語った。

自ら編集長となって椅子の雑誌を発刊するほど、椅子を愛してやまない又吉。家に椅子を12〜13脚所有しているそうで、「肘掛がついててゆっくり落ち着ける、本を読みたくなるような椅子が好きですね。喫茶店とかカフェに入るときも、混み具合より先に椅子の形見て、『あ、この椅子では本を読みたくないな』とか思ったり」と話し、「でも、あんまり落ち着き過ぎる椅子だと、本を読むにはいいんですけど、ものを書くときは向いてないんです。書くときは布より革で、座ったときに硬さを感じられるくらいの緊張感が大事ですね」と、こだわりを明かした。

又吉が編集長を務めた雑誌『椅子』には、吉岡里帆や柄本明、壇蜜との対談や椅子を交えたグラビア、又吉のエッセイなどがおさめられている
又吉が編集長を務めた雑誌『椅子』には、吉岡里帆や柄本明、壇蜜との対談や椅子を交えたグラビア、又吉のエッセイなどがおさめられている

椅子の進化について持論を展開したり、理想の椅子を制作した話など、約1時間たっぷりとトークした又吉。「椅子って、あって当たり前のものになってるんですけど、急に特別なもののように感じられる瞬間がある。卒業式の時のパイプ椅子とか、普段は舞台の下の引き出しでずっと待ってたんやって思うとかわいく思えたり。椅子に対する興味は尽きないですね」と、雑誌『椅子』の次号を匂わせた。

雑誌『椅子』には「綾部が渡米する前に、吉祥寺のニューヨークっていうラブホテルのところに椅子を置いて2人で撮った」という写真も掲載されている
雑誌『椅子』には「綾部が渡米する前に、吉祥寺のニューヨークっていうラブホテルのところに椅子を置いて2人で撮った」という写真も掲載されている

また、現在ニューヨークを拠点に活動している相方・綾部の話も。「綾部は昔2年ほど椅子工場で働いてたので、すごく詳しいんです。彼は座れない椅子が好きでしたね、飾る用というか。座ると『それ座るやつじゃねえよ』って怒る」などエピソードを話し、「今後、ちょっと綾部を呼び戻して『椅子芸人』とかやってみたいですね(笑)」と願望を語っていた。140脚の椅子を集めたイベント(阪急うめだ本店でも開催)は、5月20日まで。

『椅子は語る2 〜140chairs〜』

期間:2018年4月21日(土)〜5月20日(日)
会場:阪急うめだ本店7階コンフォートQ(30脚)、コンフォートQ十三ショップ(110脚)

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