美内すずえ「最終回を待っていて欲しい」

2018.4.27 14:00

会場に訪れた、美内すずえ先生

(写真9枚)

漫画家の美内すずえが、「そごう神戸店」(神戸市中央区)で4月27日から始まった『ガラスの仮面展』の初日に来場。300点以上もの原画や資料と共に連載40週年を振り返り、気になる今後の展開について語った。

『ガラスの仮面』は、累計発行部数5000万部を超える演劇マンガの金字塔。幻の名作「紅天女」の主役をめぐる天才少女・北島マヤと、宿命のライバル・姫川亜弓の物語を描く。40年もの長い間、連載を続けてこられた理由を「作者が飽きないことが長続きの秘訣。読者が喜んでくれそうなエピソードを描いて、思った通りの反応が返ってくると、ファンとの一体感を感じる。漫画を描くのは孤独な作業だけど、紙の向こうに読者がいると感じられるから続けられる」と話した。

速水真澄とマヤの名シーンを集めたコーナーは、胸キュン必至
速水真澄とマヤの名シーンを集めたコーナーは、胸キュン必至

初期のエピソードを読んでも古さを感じないのは、「流行を排除しているから。髪型や流行語など、いつかは廃れてしまうものは出さない。服装もベーシックなものにしています」とこだわりを話し、長期にわたる連載休止で続きを切望しているファンに向けて、「連載当初から頭の中でラストシーンの構図まで決まっているので待っていて欲しい」とのメッセージも。

印象的なセリフの数々、展示方法にも工夫が凝らされている
印象的なセリフの数々、展示方法にも工夫が凝らされている

「何度でも来たくなるような企画を考えた。楽しんで帰ってもらえたらうれしい」と、展示会の内容を自ら企画しただけあり見どころは随所に。筆使いの美しさにため息がでるカラーイラストや、名シーンを集めたモノクロ原稿でマヤの成長や作品を改めて振り返ることができ、ファンにはたまらない内容になっており、他エリアで開催したときはリピーターも続出だったそう。期間は5月6日まで、料金は一般900円。

文/西村円香 写真/沖本明

連載40周年記念『ガラスの仮面展』

期間:2018年4月27日(金)~5月6日(日)
時間:10:00〜20:00(5月6日は18:00まで、入館は各30分前まで)
会場:そごう神戸店 本館9階催事場
料金:一般900円、大高生700円、中小生500円
電話:078-221-4181

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