異形大挙の操り人形劇、CGと違う発見

2018.4.6 06:00

さまざまな異形の人形が登場する

(写真3枚)

関西の糸あやつり人形劇団の有志が、伝統と現在をマッチさせた新基軸の人形劇を上演する企画「ITOプロジェクト」。その新作『高丘親王航海記』では異形の人形が大挙登場、たとえばギレルモ・デル・トロ映画のクリーチャーが好きな人なら、相当ツボにはまりそうな人形劇だ。

この舞台『高丘親王航海記』の原作は、平安時代の皇族・高丘親王が、天竺を目指してアジア各地を放浪するロードムービー風の幻想小説。脚本・演出は、同作を野外劇化した経験を持つ演出家・天野天街(少年王者舘)が担当。プロジェクションマッピングを演劇にいち早く取り入れるなど、劇世界で常に注目を集める奇才だ。

「原作は、異形の人物や動物がたくさん出てくる。その1点で、人形劇にしたら面白くなると思った」と天野が語る通り、奇想天外な発想の人形たちが大きな見どころ。頭が3つで手足が6本の人間(?)など、不気味さとユーモアと美しさがある人形ぞろいだ。そのうえ、一瞬で姿を変えるなどのからくり付きの物も多く、手品を見ているような気分も味わえるだろう。また主役の高丘親王の人形には、天野が手がけた野外劇で親王役を演じた松本雄吉(維新派)の姿を写しているという。

CGが立体化したような人型の人形も登場。21日夜公演の終演後には、天野天街ファンを公言する上田誠(ヨーロッパ企画)が出演するトークも開催
CGが立体化したような人型の人形も登場。21日夜公演の終演後には、天野天街ファンを公言する上田誠(ヨーロッパ企画)が出演するトークも開催

「映像では、CGでどんなモノでも動かせる時代。でも糸あやつりによって、異形のモノが自分と同じ空間で動くところを見るのは、CGと違う驚きや発見があると思います」とは、「ITOプロジェクト」の山田俊彦(人形劇団ココン)。4月5日からの東京公演を経て、関西公演は4月20日~22日に「アイホール」(兵庫県伊丹市)にて。

文/吉永美和子

ITOプロジェクト『糸あやつり人形芝居「高丘親王航海記」』

日程:2018年4月20日(金)〜22日(日)
会場:アイホール(兵庫県伊丹市伊丹2-4-1)
料金:前売=一般3700円、学生2700円、当日=一般4000円、学生3000円(全席自由)
電話:072-782-2000

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