滋賀・信楽で、前衛×現代陶芸家の交流
2018.3.7 07:00

熊倉順吉《ピアニスト》1970年代後半
(写真4枚)
第2次大戦後(20世紀後半)の日本で花開いた前衛陶芸の第一人者、熊倉順吉。その彼の仕事を、現代の若手作家とともに紹介する展覧会が、3月10日より「滋賀県立陶芸の森」(甲賀市信楽町)でおこなわれます。
熊倉順吉は1920年に京都で生まれ、1957年に走泥社(前衛陶芸のパイオニア的グループ)の同人となって、新時代にふさわしい陶芸表現に取り組みました。真の伝統とは社会に根差した実験的・創造的精神であるとした彼は、音楽のジャズから多大な影響を受け、ジャズの精神を陶芸で表現するなど新しい表現を生み出しています。また彼は1959年に「滋賀県立信楽窯業試験場」の嘱託となり、信楽陶器のデザイン指導に携わりました。1960年代には火鉢の販売が低迷する中、大型ロクロの技術を生かした庭園陶器をデザインし、新しい信楽焼の発信にも尽力しています。

本展では熊倉順吉の前衛陶芸と、1970年代のクラフトデザイン運動が盛り上がるなか、産地・信楽から刺激を受けて制作した日常の器を紹介します。また、21世紀の今「陶芸の森創作研修館」で滞在制作をした若手作家たち(石山哲也、原菜央、福岡佑梨、村山まりあら8名)の作品を併せて紹介。ベテランと若手作家たちが共有する、時代と向き合い新たな道を切り拓かんとするスピリットを明らかにします。
文/小吹隆文(美術ライター)
『ジャズ・スピリットを感じて・・・ 熊倉順吉の陶芸×21世紀の陶芸家たち展』
期間:2018年3月10日(土)~6月17日(日)※月曜休(4/30開館、5/1休館)
時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで
会場:滋賀県立陶芸の森 陶芸館(滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7)
料金:一般600円、大高生450円、中学生以下無料
電話:0748-83-0909
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