英国風景画の巨匠、京都でターナー展

J・M・W・ターナー《ソマーヒル、トンブリッジ》 1811年展示 油彩・カンヴァス エディンバラ、スコットランド国立美術館 ©Trustees of the National Galleries of Scotland
イギリスで最も偉大な画家と呼ばれ、風景画の歴史の中でも特筆すべき存在である、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775〜1851)。彼の画業を展観する大規模な個展が、2月17日から「京都文化博物館」(京都市中京区)で始まります。
ターナーはロンドンの理髪店の息子として生まれました。13歳の時に画家に弟子入りして絵画の基礎を学び、その後ロイヤルアカデミー附属美術学校に入学。20代にアカデミーの正会員に選ばれるなど、順調にキャリアを積み重ねました。彼が活動していた時代、絵画の主題は宗教画や歴史画が高尚とされ、風景画は低い地位に甘んじていました。ターナー自身も最初はアカデミー受けする写実的な風景画を描いていましたが、徐々にロマン主義の激的な表現を取り入れるようになります。特に後期の作品は大気と光の効果を卓越した技術で描き出しており、半ば抽象画の域の趣。フランス印象派より30年も早くこうした表現に達していたことからも、彼の先進性が分かります。

本展では、スコットランド国立美術館群などイギリス各地と日本の美術館が所蔵するターナー作品から、選りすぐりの油彩画、水彩画約70点と版画作品が集結します。最新の知見をもとにターナー芸術を再考しており、彼の作品の魅力と核心を知る絶好の機会です。期間は4月15日まで、料金は一般1500円ほか。
文/小吹隆文(美術ライター)
『ターナー 風景の詩』
期間:2018年2月17日(土)〜4月15日(日)※月曜休
時間:10:00〜18:00(金曜〜19:30)※入場は閉室30分前まで
会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)
料金:一般1500円、大高生1200円、中小生500円
電話:075-222-0888
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