日本現代演劇の転機の名作、京都で再演

2018.1.27 07:00

彼らの特徴である誇張して動いて見える身体性はダンス的であり、視覚からもさまざまなイメージが湧きあがる。画像は公演チラシイメージ

(写真1枚)

イラク戦争が開戦した2003年3月の東京を描いた舞台『三月の5日間』が、1月30日から「ロームシアター京都 ノースホール」(京都市左京区)で上演。「日本現代演劇の転機」とも評され、2005年に岸田國士戯曲賞を受賞した本作が、作者・岡田利規の手で再創造される。

本作は、脚本・演出を手掛ける岡田が主宰する演劇カンパニー・チェルフィッチュによるもの。社会事象やそこで起こる問題を創作の源とし、軽い話し言葉と、そこから引き出される無意識的な身体の動きとの関係性が特異だ。本作では、舞台上でとめどなく若者言葉を発し、「演じる」のではなく、観客に「説明する」という手法で、より私たちの想像をかき立てる。

アメリカ軍がイラクを空爆して始まったイラク戦争。その時期に、渋谷のホテルに5日間だらだらと滞在するカップルや、何となく反戦デモに参加する若者を通して、当時の日本の空気感と、戦争との距離感を本作では絶妙に表現している。「リアル感のない戦争という日常」は、混沌とした今の時代、また違った感触で迫ってくるに違いない。世界30都市以上で上演してきた本舞台。神奈川・北京・愛知公演を経ての京都公演は、1月30日から2月4日まで。チケットは3500円ほか、各プレイガイドで発売中。

文/小野寺亜紀

チェルフィッチュ『三月の5日間』リクリエーション

日程:2018年1月30日(火)~2月4日(日)
会場:ロームシアター京都 ノースホール(京都市左京区岡崎最勝寺町13)
電話:075-746-3201

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本