生瀬勝久、蒼井優と初のガチンコ勝負

2017.12.8 07:00

フランスの劇作家ジャン・アヌイの戯曲で、世界中で上演され続けている悲劇作品に出演する蒼井優(左)と生瀬勝久

(写真2枚)

デビューからコンスタントに舞台へ出演している蒼井優が、約2年ぶりに舞台『アンチゴーヌ』に出演。かつて、蒼井が出演した舞台『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』で演出をつとめた俳優・生瀬勝久が、本作では役者として共演する。生瀬が大阪市内で会見を開き、蒼井や作品について語った。

前作での蒼井の印象を、「優ちゃんは幽霊の役でしたが、なんて透き通った方だろうと。霊に近い透き通り方だったんです(笑)。そして、劇場を一瞬にして変えてしまうオーラと存在感がありましたね」と話す生瀬。今回は栗山民也の演出で、生瀬は権力者として法と秩序を保つ王クレオンを、蒼井はその王に命をかけて立ち向かう少女アンチゴーヌを演じる。

物語同様、役者として蒼井と初のガチンコ勝負。「彼女がどう出るのかまったく読めないですし、それが楽しみです」と生瀬は期待する。2人の立場は、国家vs個人の対決にも重なるが、「多くの人はアンチゴーヌにシンパシーを感じると思いますし、僕もそうです。でも僕の役目としては、観客がクレオンにもシンパシーを感じるように演じなければいけない」と表現力が問われる一方で、「難しい言葉を延々としゃべる人だと思われたくない。演劇ファンだけが楽しめる作品ではなく、たまたま初めて芝居を見に来た人にもすごい作品だと思われたい」と意気込む。

「セリフを歌わない、気持ちよく芝居をしない」ことを信条にしているという生瀬
「セリフを歌わない、気持ちよく芝居をしない」ことを信条にしているという生瀬

今回は、特別に十字形の舞台を設置し、観客が俳優を取り囲む特設ステージ。「編集される映像とは違い、僕は自由にわがままに演じられる生の舞台が一番心地よい。花道やランウェイのようにスペシャル感がある舞台になると思います」と話した。本公演は1月の東京公演を皮切りに全国5カ所を巡回。京都公演は2月9日〜12日に「ロームシアター京都」(京都市左京区)にて。チケットは9800円ほか、各プレイガイドで発売中。

取材・文・写真/米満ゆうこ

舞台『アンチゴーヌ』

日程:2018年2月9日(金)〜12日(祝・月)
会場:ロームシアター京都 サウスホール(京都市左京区)
料金:1階席=9800円、25歳以下5000円、2階席=7500円、25歳以下3500円
電話:075-746-3201

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