20年ぶりに再現、小劇場ブームの名作

2017.11.7 21:00

『パレード旅団』イメージビジュアル

(写真3枚)

1980年代に小劇場ブームの立役者として活躍した劇作家・鴻上尚史の名作に、新進気鋭の演出家・菜月チョビが挑戦。現在小劇場を中心に活動する役者をはじめ、2.5次元ミュージカルで活躍する俳優やダンサーなどと12月、舞台『パレード旅団』を東京・大阪で上演する。

1960年代に唐十郎をはじめ、寺山修司、蜷川幸雄など数々の演出家が生み出した「小劇場演劇」。その後、つかこうへいを代表とする70年代を経て、鴻上は野田秀樹らとともに80年代に一大小劇場ブームを巻き起こした。

作・演出家の鴻上尚史

鴻上は、「この作品の原型は僕が27歳のときに書き、それを10年後、手直しして『パレード旅団』と名付けました。家族を解散して未来を探ろうとする親子と、いじめられた中学生達が集まって何かをしようとする物語。どちらのテーマも、現実世界では30年たってよりハードな手触りを見せているように感じます。この作品がどんな顔で21世紀に現れるのか。菜月チョビさんと素敵な俳優さんの手腕に期待します」とコメント。

劇団鹿殺しの全公演の演出を手がける同劇団座長の菜月は、「大学1年生で初めて目にした演劇が『パレード旅団』。初のプロデュースはこれでって決めてました。今年最後の演劇は、18歳の私が握り締めた鴻上さんの戯曲に、今の仲間たちと18歳の心で潜水するのだ!」と決意を語った。

左から菜月チョビ、佐藤祐吾、伊藤今人
左から菜月チョビ、佐藤祐吾、伊藤今人

キャストは、東京を中心に全国で活動する劇団・柿食う客や劇団鹿殺しのメンバーをはじめ、ミュージカル『テニスの王子様』などに出演する佐藤祐吾、ダンスエンタテインメント集団「梅棒」の主宰・伊藤今人ら。大阪公演は12月21日〜24日に「ABCホール」にて。チケットは各プレイガイドで11月12日より発売される。

CHOBI MEETS『パレード旅団』

日程:2017年12月21日(木)〜24日(日)
会場:ABCホール(大阪市福島区)
料金:一般5900円、U-22 3900円(全席指定)
電話:03-6265-8518(オフィス鹿)

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