蒼井優「最低!が一番の褒め言葉です」

2017.9.30 17:00

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』の舞台挨拶に登場した蒼井優(30日・大阪市内)

(写真4枚)

イヤミスの女王・沼田まほかるの人気小説を、『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督が映画化した『彼女がその名を知らない鳥たち』。その試写会が30日、大阪市内の映画館でおこなわれ、出演した蒼井優と阿部サダヲ、白石監督が舞台挨拶に登場した。

共感度ゼロの最低な女と男が辿り着く「究極の愛」、がキャッチコピーの本作。蒼井が演じたのは、恋愛に依存せずには生きられないイヤな女・十和子役で、司会者から「役に対する共感度は?」と聞かれ、「0%だったんですけど、演じているとイヤな女というより、すごく単純。めんどくさい女ですけど、演ってるときの感覚としては、ものすごく澄んでる感じはありました。絶対に賛同はできないんですけどね、共感したと言うと人として疑われるので(笑)」と、表層的ではない役どころについて語った蒼井。

「松坂さんには距離感を取っちゃう(笑)」と語った蒼井優(30日・大阪市内)

また、松坂桃李、竹野内豊と初共演となった蒼井は、「初めてだったんですけど、ホントに最低で。こんなに最低な役を、そのまま最低にできるって、ホントにスゴいことなんですよ。松坂さんは最低な上に、薄さもあって。この映画では『最低!』というのが役者さんへの一番の褒め言葉です」とコメント。そして、「いまだに松坂さんには、年下なのに『さん』って言っちゃう。なんか距離感を取っちゃう(笑)」と語り、隣にいた阿部も「ホント。俺も芝居しながらイヤだなって思いましたもん。素敵な俳優さんですよ」と大きく頷いた。映画は10月28日から公開される。

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』

2017年10月28日(土)公開
監督:白石和彌
出演:蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊、ほか
配給:クロックワークス

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