京阪の特別車両プレミアムカー、デビュー

2017.8.20 10:00

「出発進行」の掛け声で、淀屋橋駅から出発した「プレミアムカー」(20日、京阪本線淀屋橋駅)

(写真3枚)

京阪電気鉄道が初めて導入する有料の座席指定特急車両「プレミアムカー」が20日、デビュー。朝6時40分に多くの乗客を乗せ、京阪本線「淀屋橋駅」から京都方面に向かって出発した。

京阪特急の次代を拓く新サービスとして導入された「プレミアムカー」。主に特急として運行されている8000系車両に連結され、8両編成の1両が有料座席指定の「プレミアムカー」(6号車)、ほかの7両が別料金不要の自由席(そのうち4号車は2階建車両のダブルデッカー)となる。

座席数を全40席に抑え、3列でゆったりと配置された車内は、シートの間隔が従来よりも100ミリメートル広がり、ゆとりある足元空間に。シートには大型のヘッドレストやひざ掛けが設けられ、同社初となるリクライニング機構も搭載(全席にコンセントが配備)。また、専属アテンダントが乗務し、乗客の出迎えや見送りなどきめ細やかなサービスが提供されるなど、観光客やビジネスマン、さまざまな利用者がプレミアムなひとときを味わうことができる。

6号車に乗り込む人々と、出迎えるアテンダント
6号車に乗り込む人々と、出迎えるアテンダント

京阪電気鉄道の中野道夫代表取締役社長は「出来栄えはかなり良く、お客様に自信を持って提供できるものと自負しています。沿線のお客様の満足度の向上、そして観光立国に向けての鉄道需要の拡大というテーマに応えられる、鉄道のサービスを創造していきたい」と、意欲を見せた。プレミアムカーへの乗車券(400~500円)はWEBサイト、または京阪電鉄の特急停車駅で購入できる。

出発式に登壇した中野道夫代表取締役社長ら(中央)
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