大御所集結のダブバンド、京都でライブ

2017.8.17 09:00

これまでもスチャダラパーや元ちとせらアーティストをゲストに迎え、ライブをおこなってきたDUBFORCE

(写真3枚)

80年代東京ニューウェイブ/アンダーグラウンドの金字塔にして、日本のダブバンドの草分け的存在である「MUTE BEAT」のオリジナルメンバー・DUB MASTER X(mix)、屋敷豪太(ds)、増井朗人(tb)の3人を核としたスーパーユニット・DUBFORCE(ダブフォース)が、10月17日に「京都メトロ」(京都市左京区)でライブをおこなう。

ダブとは、楽曲のリズムをより強調してミキシングし、エコーやディレイなどのエフェクトを過剰にかけて、原曲とは全く別の作品に作り変えてしまうという、リミックスの元祖とも言われている音楽ジャンル。DUBFORCEはDUB MASTER X、屋敷、増井の3人を核に、ヒップホップMCで作家・作詞家・タレントとして多岐に活躍するいとうせいこう(Words)、ダンスミュージックのクリエイター・DJのWATUSI(ba)、木村カエラや柴咲コウのツアー・メンバーとしてもおなじみの會田茂一(gt)など、錚々たるキャリアをもつミュージシャンによるスーパーユニットだ。

屋敷豪太、増井朗人、DUB MASTER X
屋敷豪太、増井朗人、DUB MASTER X

と言われても、そもそも「MUTE BEAT」自体、よく知らないし・・・という人も、バンドのメンバーにダブミキサーがいるという現在では当たり前の光景を、日本で初めて(いや世界で?)おこなった歴史的オリジネイターであり、彼らがいなければスチャダラパーも、フィッシュマンズも、ライムスターも、エゴ・ラッピンも生まれていなければ、UAやイエローモンキーも現在のようにブレイクはしていなかったかも──といえば、そのすごさがなんとなく伝わるだろうか?

いとうせいこう、Watusi、會田茂一、龍山一平、コバヤシケン、SAKI
いとうせいこう、Watusi、會田茂一、龍山一平、コバヤシケン、SAKI

2015年3月、当時事故で療養中だった「MUTE BEAT」のオリジナルメンバーで音楽プロデューサーの故・朝本浩文さんにエールを送るべく開催されたチャリティ・イベント『Asamoto Lovers Aid』に集結したメンバーで結成。それ以降もフェスやイベント出演に加え、「ビルボードライブ東京」でワンマンライブをおこなうなど、パーマネントな活動を重ねてきた彼ら。

ダブという音楽・手法を、さまざまなジャンルの音楽を壽應無尽に呑み込みながら発展・応用させ、エモーショナルな未知の音空間を生み出してゆく彼らのライブは、ダブって何?という人も思わず虜になる、圧倒的なパワーと刺激に満ちみちている。ライブにこだわり、毎回意外ともいえるユニークなゲストを迎えて行われる彼らのライブは二度とは同じものはない。一期一会のすごみあふれる究極のライブ・ダブ・サウンドを全身で体感すべし!

文/井口啓子

『DUBFORCE Live in Kyoto 2017』

日時:2017年10月17日(火)・19:30〜
会場:京都メトロ(京都市左京区川端丸太町下ル下堤町82 神宮丸太町駅2番出口階段)
料金:4000円(ドリンク代別途要)
電話:075-752-4765

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