絵本から飛び出した、人形&ジオラマ展

2017.7.30 09:00

『人形絵本 まんまるパン〜Yoko Bonの世界展〜』

(写真4枚)

奈良県在住の人形作家・Yoko-Bon(ヨウコボン)さんによる、人形とジオラマを展示する企画展が、8月4日から「大阪府立中之島図書館」(大阪市北区)で開催される。

作家の飯沢匡さんと画家の土方重己さんの手によって誕生した絵本に影響され、手作りの人形や背景となるジオラマを物語の場面に合わせて制作する「人形絵本」を作り始めたというYoko-Bonさん。「お2人の絵本を初めて見たとき、その完成度の高さとデザインの素晴らしさ、人形のディテールの面白さや動作のしなやかさにしびれ、すごい勢いでこの世界に引き込まれました。いつか私もこんな人形を作ってみたいと思ったんです」と、そのきっかけを話す。

独学で人形制作をはじめた人形作家・Yoko-Bonさん
独学で人形制作をはじめた人形作家・Yoko-Bonさん

「古き良き人形絵本の世界に平成の風を入れて、新しい人形絵本を作りたい」と題材にしたのが、ロシアで古くから愛され続けてきた民話『まんまるパン』。ロシアの文学者からの監修の元、人形やジオラマ制作、写真撮影に約3年半をかけて完成したという。今回はその絵本に使われたすべての人形やジオラマ、さらに番外編として新作を中心にした人形を展示する。

人形のユーモラスな表情、細部にまでこだわったディテールを間近で見ることができる
人形のユーモラスな表情、細部にまでこだわったディテールを間近で見ることができる

「立ったりしゃがんだりと、いろんな角度からじっくりと見ていただくと、『あっ、ここにこんなものが!』という楽しい発見もありますし、見る人それぞれ絵本とは別のストーリーが生まれてくるのではないかなと思います。人形絵本の世界を自由に旅する気分で遊びにきていただけたら」とYoko-Bonさん。会期中には絵本の読み聞かせ会、アイシングクッキーでまんまるパンを作るワークショップなどもおこなわれるので、夏休みに親子でぜひ。期間は8月29日まで。入場無料。同館2階のライブラリーショップでは、「まんまるパン」絵本や関連グッズ、Yoko-Bonさんのオリジナルグッズ、マールイ・ミールのロシア雑貨などが販売される。

『人形絵本 まんまるパン〜Yoko-Bonの世界展〜』

期間:2017年8月4日(金)〜29日(火)※日祝休
時間:9:00〜20:00(土曜は〜17:00)
会場:大阪府立中之島図書館 本館3Fレンタルスペース2
料金:入場無料
電話:06-6203-0474(中之島図書館管理事務所)

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