寛一郎「まだ全然、何にも見えない」

2017.7.27 07:00
(写真4枚)

「楽しいことじゃないので、この仕事は」(寛一郎)

──なるほど。そんななか、演じることの面白さも日ごとに感じられていると思うんですが、俳優という職業のなかで、見えてきたもの、気づいたものとかあったりしますか?

う〜ん、見えてきたもの・・・見えないです、まだ全然。何にも見えないです、真っ暗ですね。でも、真っ暗だからこそ、そこに役者の面白さがあるんじゃないかなと、最近思い始めています。

──では、その積み上げていくなかで、自分自身について気づいたこともあったのでは。

自分自身・・・いや、あんまりないかもしれないです。僕自身、頑固で自我が強いので、そこは意地でも曲げないんじゃないですかね(苦笑)。いいように変わっていけばいいですけど、まだ丸くなりたくもないですし、今の自分のままで戦っていければと思います。

──たとえば、今後どういった役者になりたいとかありますか?

いい役者になりたいですね。なにがいい役者なんだ?とよく聞かれるんですけど、僕はまだ真っ暗なんで、なにも分からないんです。ただそれを生涯にわたって探していかなければいけないと思っていて。そうですね、いい役者になりたいです。

映画のワンシーン © 2017映画「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会 © 超平和バスターズ

──今はリミッターを考えずに、いろんなことをやっていたい、と。

はい、そうですね。

──それがたとえ苦しくても、そこに挑んでいきたいという強い決意がどこかしらうかがえます。

そうですね。苦しい方がたぶんいいと思います。

──普通はその苦しさが足を踏み出すことを躊躇させるわけですが、なぜそっちを?

たぶん、そっちの方が自分を成長させてくれると思うので。この映画の現場はすごく充実してましたけど、個人的にはまだ充実感はないですし、まだ感じられなくていいと思います。苦しんで、苦しんで、やっていければ。楽しいことじゃないので、この仕事は。

──俳優の苦しさを知っているからこその覚悟ですね。あと、もうひとつお聞きしてもいいですか。出演作を観るというのは、普段映画やドラマを見ているのとは違うスタンスになると思うんですが、この『心が叫びたがってるんだ。』はどうでしたか?

できるだけ客観視して観ようと思ったんですが、僕は自分の作品を観たことがあんまりないですし、それこそ、出演作を観るというのは2回目ぐらいなので、自分が出てくる場面のときは手汗が止まりませんでした。普段あんまり汗かかない方なんですが、めちゃくちゃ汗かきます。やっぱり欠点ばかり見えちゃいます(苦笑)。

言葉を選びながら、真摯にインタビューに応える俳優・寛一郎

──欠点とは?

大まかにはできてるかもしれないですけど、細かいところがあり過ぎて。荒削りというか、見せ方も自分自身よく分かっていないところもあるでしょうし、ツッコミどころは多かったですね。

──逆に強みは見つかりましたか。

強み・・・。なんですかね。ないんじゃないですかね。わかんないです。顔がうるさいところぐらいじゃないですか(笑)。

──うるさいという表現はあれですけど(笑)、存在感は間違いなくありますよね。それって、いわゆる見た目とは違って、抱えているものであったり、積み重ねてきたものがにじみ出てくるところだと思うんです。そのあたりは強みですよね。

そう言っていただけるとありがたいです。

──そういうところが今後に繋がっていくわけですから。次作も楽しみにしています。

はい、がんばります!

映画『心が叫びたがってるんだ。』

2017年7月22日(土)公開
監督:熊澤尚人
出演:中島健人、芳根京子、石井杏奈、寛一郎、大塚寧々、荒川良々、ほか
配給:アニプレックス
TOHOシネマズ梅田ほかで上映

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