大阪で「鈴木清順」追悼特集上映

大阪「シネ・ヌーヴォ」でおこなわれる『鈴木清順追悼特集』ポスター
2017年2月に93歳で死去した映画監督・鈴木清順を偲んだ追悼特集上映が、5月13日より映画館「シネ・ヌーヴォ」(大阪市西区)でスタートする。
1923年(大正12年)、東京・日本橋の呉服屋の長男として生まれた鈴木清順監督。1956年(昭和31年)には映画『勝利をわが手に』で、本名・鈴木清太郎名義で監督デビューを果たし、以降、原色を使った鮮やかな色彩や、時空間を超越する驚嘆の場面転換、斬新なカメラワークは「清順美学」と呼ばれ、カルト的な人気を博した。
だが、1967年(昭和42年)に宍戸錠主演の『殺しの烙印』を発表すると、「わけのわからない映画ばかり撮っている」と当時の日活社長・堀久作の逆鱗に触れ、所属する日活を追われたほか、清順作品のフィルムをすべて封鎖する事態となった(ファンや関係者が抗議デモをおこうなど、社会問題にまで発展。また2001年には江角マキコ主演で同作を自らリメイクした『ピストルオペラ』を発表している)。

1977年(昭和52年)に『悲愁物語』でカムバックすると、キネマ旬報ベストワンほか、芸術選奨文部大臣賞、ベルリン国際映画祭審査員特別賞を獲得した『ツィゴイネルワイゼン』を1980年(昭和55年)に発表。国内外で賞賛され、鈴木清順の名を世界に知らしめるきっかけとなった。以降も意欲的に作品を発表し、ジム・ジャームッシュ、ウォン・カーウァイ、クエンティン・タランティーノら、世界の映画監督に多大な影響を与えた。
今回の追悼特集では、件の『殺しの烙印』ほか、『ツィゴイネルワイゼン』『東京流れ者』『陽炎座』など、代表作13本を上映。料金は、前売1回券が1200円、前売3回券が3000円、フリーパス券が9000円(限定20枚)。13日には大森一樹監督によるトークショーも。期間は6月2日まで。
『鈴木清順追悼特集』
期間:2017年5月13日(土)〜6月2日(金)
時間:作品により異なる
会場:シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条1-20-24)
料金:前売1回券1200円、前売3回券3000円、フリーパス券9000円(限定20枚)
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
【大阪・関西万博2025】最新情報まとめ!地元編集部が取材してわかった、人気グルメから穴場スポットまで
NEW 4時間前 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.9.4 13:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 2025.9.4 11:00 -
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.9.4 10:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.9.1 10:00 -
グラングリーン大阪で食べる、買う、楽しむ! 14選[PR]
2025.8.29 10:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
関西人なら違和感に気付く!? 8コの異変探し[PR]
2025.8.28 08:00 -
新しいものを全力で楽しむ!OMOろい旅 in 熊本[PR]
2025.8.25 09:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.8.16 08:30 -
25周年「アンパンマン列車」で、ゆかりの高知へ[PR]
2025.8.6 11:50 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2025年下半期の運勢は?
2025.7.1 00:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.6.30 11:00 -
京都・貴船&高雄のおすすめ川床、ランチからカフェまで【2025年】
2025.6.19 12:00 -
京都・川床おすすめランチ&ディナー、鴨川・貴船・高雄エリア別【2025年】
2025.6.11 15:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2025年版
2025.4.10 11:00 -
淡路島の観光&おでかけ&グルメスポット、2025年最新版
2025.4.2 19:30