神戸で、中世少年使節とイタリア美術展
2017.4.18 12:00

神戸市立博物館(神戸市中央区)で4月22日から始まる『遥かなるルネサンス』展は、16世紀末の「天正遣欧少年使節」が訪れた当時のイタリア美術を紹介する展覧会です。この少年使節は、日本におけるキリスト教史で重要なのはもちろん、日本人が初めてヨーロッパ文化に接触した機会としても特別な意味を持ちます。

ドメニコ・ティントレット《伊東マンショの肖像》 1585年 ミラノ、トリヴルツィオ財団
ドメニコ・ティントレット《伊東マンショの肖像》 1585年 ミラノ、トリヴルツィオ財団画像一覧

1582年、イエズス会の宣教師ヴァリニャーノの発案により、伊東マンショら4人の少年がイタリアに向かいました。1585年に同地に到着した彼らは、ローマで教皇グレゴリウス13世に謁見します。また彼らは、フィレンツェ、シエナ、ボローニャ、ヴェネツィア、ミラノ、ジェノヴァなどの諸都市を訪れ、非常な歓待を受けるとともに見聞を広めました。

パオロ・ヴェロネーゼ《息子アンテロスをユピテルに示すヴィーナスとメルクリウス》 1560-65年 ウフィツィ美術館 © Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi
パオロ・ヴェロネーゼ《息子アンテロスをユピテルに示すヴィーナスとメルクリウス》 1560-65年 ウフィツィ美術館 © Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi画像一覧

本展では、使節訪問を記念したメダル(ローマ)、メディチ家の人々を描いた肖像画(フィレンツェ)、ガラス工芸や豊かな色彩の絵画(ヴェネツィア)など、当時の優れたイタリア美術を紹介します。なかでも、ブロンズィーノが描いた《ビア・デ・メディチの肖像》、ティントレットの工房で描かれ、2014年に奇跡的に再発見された《伊東マンショの肖像》は、本展の大きな見どころです。

文/小吹隆文(美術ライター)

『遥かなるルネサンス 天正遣欧少年使節がたどったイタリア』

期間:2017年4月22日(土)〜7月17日(祝・月) 
時間:9:30〜17:30(土曜〜19:00)※入館は閉館30分前まで 月曜休 ※7/17開館 
会場:神戸市立博物館(神戸市中央区京町24)
料金:一般1300円、大学生900円、高校生700円、中小生500円
電話:078-391-0035
URL:http://www.city.kobe.lg.jp/museum/

  
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