最後の浮世絵師・芳年の展覧会、京都で

左:月岡芳年《英名二十八衆句 御所五郎蔵》慶応2年(1866) 右:月岡芳年《英名二十八衆句 妲妃の於百》慶応2年(1866)
江戸から明治へと移行する激動の時代に活躍した月岡芳年(1839~1892)。浮世絵の需要が失われつつあった時期に活躍したことから「最後の浮世絵師」と称される彼の展覧会が、4月1日から「美術館「えき」KYOTO」(京都市下京区)でおこなわれます。
芳年は江戸新橋丸太屋町の商家に生まれ、12歳で歌川国芳に弟子入りしました。師匠譲りのスピード感あふれるダイナミックな武者絵で知られるほか、美人画、役者絵、戯画など、あらゆるジャンルで活躍しています。なかでも「英名二十八衆句」(兄弟子・落合芳幾との共作)や「魁題百撰相」に見られる血の表現は大きな反響を呼び、「血みどろ絵」あるいは「無惨絵」と呼ばれました。明治になると時事的な要素が濃くなり、歴史画や神話画を手掛けたほか、新聞や小説の挿絵にも腕を振るいました。

今回展示される作品は、個人としては日本屈指の芳年コレクターとして知られる西井正氣氏(京都出身の日本画家)が収集したもの。約半世紀にわたるコレクションから精選した約130点で、芳年の魅力、生涯、作風の変遷を堪能できます。
文/小吹隆文(美術ライター)
『芳年 激動の時代を生きた鬼才浮世絵師』
期間:2017年4月1日(土)〜23日(日)
時間:10:00〜20:00 ※入館は19:30まで 会期中無休
会場:美術館「えき」KYOTO(京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
料金:前売=一般700円、大高生500円、中小生300円、当日=一般900円、大高生700円、中小生500円 ※障害者手帳をご提示の方と同伴者1名は前売料金に割引
電話:075-352-1111(大代表)
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて
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