久本雅美「テレビでできないことを」

2017.3.21 20:00

「まとまってしまってたら嫌。劇団作ったときに、50、60になってもお尻出せるようなことをしたいよねって。くだらないことをやり続けてることに自分たちのパフォーマンスがあると思ってる」と久本

(写真3枚)

久本雅美、柴田理恵らが在籍するエンタメ集団「ワハハ本舗」の最後の公演『ラスト3〜最終伝説〜』が、5月から全国を巡回。主宰の喰始(たべはじめ)が、体力的なことに加えほかにもやりたいことがあるから、というのが理由だが、旗揚げ時からのメンバーである久本雅美が劇団全体の最終公演について大阪市内で会見をおこなった。

1984年の旗揚げから約30年経ち、全体公演『ラスト』をおこなったのが2013年。久本は「ラストでやめようって言ってたのに何でやめへんかったかっていうと、お客さんの熱量。(公演中に)喰さんが袖から『ラスト2やるぞ』って言い出して、今回が3。客席からひしひしと感じることがあって、ごっつ元気をもらってる」と3部作となった経緯を話した。

「ワハハ本舗って絶対に過去を振り返らない」と最後もオール新ネタ。歌やダンス、ひとり芝居、柴田と久本の2人芝居、梅ちゃんのパフォーマンスなどに加え、「(今回は)脱ぐと思います。ワハハらしい過激なネタもやろうと。テレビでできないことをやるっていうのが、私たちの原点。裸になるって言っても、ただの下ネタだけでなく、なにかひとつアート作品としておもしろがることをやってきてるわけで、それを思う存分やりたい」と話す。

「ワハハ本舗というのは私にとって、肉であり骨でありますから。唯一自分が表現できる無制限な遊び場。それがなくなるのはさみしいと思っている」と久本
「ワハハ本舗というのは私にとって、肉であり骨でありますから。唯一自分が表現できる無制限な遊び場。それがなくなるのはさみしいと思っている」と久本

大阪公演について、「お笑いが好きな土壌。最初は恐いかなって思ったけど、お笑いが好きなひとがいっぱいいてるので、逆に盛り上げてくれるんですよね。ですから大阪は大好きですし、気合いが入るというよりは大阪のお客さんと会うのが楽しみ」と話す久本。一方、「ヘタしたらおもしろいこと言おうって出てくる素人がいます。私たちが客席降りていったら『つっこんで』って顔してるから、誰がつっこむか!って(笑)。おもしろいですよ、大阪は」。長年のファンに向けても「ワハハがなくなるわけではない。みなさんに恩返しする意味でも、しっかり頑張っていきたい」としみじみと語った。

関西公演は、6月17日に「オリックス劇場」、18日に「なら100年会館」、7月に「森ノ宮ピロティホール」、8月に「神戸国際会館 こくさいホール」で開催。チケットは8800円ほか(会場により異なる)、各プレイガイドで3月26日(一部4月8日)より発売される。

『ラスト3〜最終伝説〜』

日程:2017年6月17日(土)・18日(日)、7月7日(金)〜9日(日)、8月17日(木)
会場:オリックス劇場(6/17)、なら100年会館(6/18)、森ノ宮ピロティホール(7/7〜9)、神戸国際会館 こくさいホール(8/17)
料金:8800円ほか、会場により異なる
電話:06-7732-8888(キョードーインフォメーション)

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