『三代目桂春團治一周忌追善落語会』が２月26日に「大阪松竹座」（大阪市中央区）でおこなわれ、四代目襲名が決まっている桂春之輔や笑福亭鶴瓶らが出演した。

襲名について、春之輔に「おれは反対やで！」と電話で言った笑福亭鶴瓶は、今回の落語会に、春團治さんの形見分けの帯を身に着けて登場、「よろしやろ？」と舞台で自慢しつつ、トリをつとめる春之輔に対して「後から出てくる人、ほんまアホでっせ。何度も行っているのに、師匠の墓の場所、わからはりませんねん。みんな一緒に見えるから、やて」と、マクラで観客らを笑わせた。そして、その墓所が母校の浪速高校の近くであることを明かし、「やっぱり縁があるんやな」と、高校時代の現国の恩師の噺である「青木先生」を披露した。

大阪松竹座のロビーでは、三代目桂春團治の遺品も展示。扇子や半被などの愛用品のほか、当時まだ医学生だった手塚治虫による、二代目春團治の芝居興行ポスターの小間絵のレプリカも展示された。