窪塚の一発OKに、外国人スタッフが唖然

一般の観客とともに出演作『沈黙−サイレンス−』を鑑賞した後、舞台挨拶に登場した窪塚洋介(4日・大阪市内)
遠藤周作の代表作をマーティン・スコセッシ監督が映画化した『沈黙−サイレンス−』。その舞台挨拶が4日、大阪「TOHOシネマズ梅田」(大阪市北区)でおこなわれ、一般の観客とともに鑑賞していた俳優の窪塚洋介が登壇。映画について熱い想いを語った。
窪塚が演じたのは、小説および映画で、重要なキャラクターであるとともに、卑しい農民として描かれているキチジロー。「丘の上で懺悔するシーンとか、もっとエモーショナルに芝居ができたテイクがあるんですけど、(劇中で)使われているのはそのテイクじゃなく、もっと前のリハーサルのもので。最初観たときは残念な気持ちが正直あったんですけど、でもすぐに、僕が与えられたキチジローというのは、こういう役だったんだなと、作品を通して監督とキャッチボールできたような気がします」と語った窪塚。
この『沈黙−サイレンス−』の舞台は、17世紀の江戸初期、幕府による激しいキリシタン弾圧下にあった長崎。キチジローの手引きによって長崎に潜入した宣教師のロドリゴとガルぺが、守るべきものは大いなる信念か、それとも弾圧される信者か、人間にとって大切なものはなにかを極限まで迫られる物語だ。スコセッシ監督が原作と出合ってから28年間、いつくもの困難を乗り越えて実現させた一大プロジェクトでもある。

そんな監督の撮影について窪塚は、「1カット撮るのに、10テイクくらい(カメラを)まわす監督なんですね。ロドリゴとガルテが別れるシーンなんて、100回くらいやってました。手前味噌なんですけど、僕が絡んでいるシーンはすごい信頼してくれていて。1回、一発OKだった日があったんですけど、いつもマーティンと一緒に仕事をしているカメラマンやスタッフたちが唖然としていて。狐につままれたような顔をしていたのが印象的でした」というエピソードには、客席からも驚きの声が挙がった。
また上映後の舞台挨拶だったことから、観客からの質問にも快く応じた窪塚。ありがちな舞台挨拶ではなく、映画ファンとその作品に携わった役者だからこそ生まれる深い交流に、訪れた観客からは大きな拍手が贈られた。映画は現在、公開中。
映画『沈黙−サイレンス−』
2017年1月21日(土)公開
監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、浅野忠信、窪塚洋介、リーアム・ニーソン
配給:KADOKAWA
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