大阪で、ルノワールと日本人画家交流展

2017.1.24 14:00

ピエール=オーギュスト・ルノワール《横たわる欲女》 1906年 国立西洋美術館蔵(梅原龍三郎氏より寄託)/『拝啓ルノワール先生 梅原龍三郎が出会った西洋美術』@あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区)、1月24日より

(写真3枚)

日本近代洋画を代表する画家の一人、梅原龍三郎(1888〜1986)。彼とフランス印象派の巨匠ルノワール(1841〜1908)の交流を軸とする展覧会『拝啓ルノワール先生ー梅原龍三郎が出会った西洋美術』が、1月24日より「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)でおこなわれています。

梅原は20歳となった1908年(明治40)に渡仏し、憧れていたルノワールに日本人画家として初めて教えを請いました。その教えは梅原を通じて日本にもたらされ、その後のルノワール受容に大きな影響を与えています。日本の洋画の発展に与えた影響も大と言えるでしょう。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《パリスの審判》 1913-14年 公益財団法人ひろしま美術館蔵/『拝啓ルノワール先生 梅原龍三郎が出会った西洋美術』@あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区)、1月24日より
ピエール=オーギュスト・ルノワール《パリスの審判》 1913-14年 公益財団法人ひろしま美術館蔵/『拝啓ルノワール先生 梅原龍三郎が出会った西洋美術』@あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区)、1月24日より

本展では、ルノワールの作品17点と梅原の作品31点などで2人の師弟関係を考察。ルノワール晩年の代表作「パリスの審判」と、梅原による同作の模写が一緒に展示されるのも見どころのひとつです。また、梅原がパリ滞在中に交流し作品を収集した、ルオー、マティス、ピカソらの絵画もまとめて展示されます。日仏2人の画家が育んだ友情に思いを馳せつつ、近代絵画の名品を楽しんでください。期間は3月26日まで、一般1400円。

文/小吹隆文(美術ライター)

『拝啓ルノワール先生ー梅原龍三郎が出会った西洋美術』

期間:2017年1月24日(火)〜3月26日(日)・10:00〜20:00 
(月・土・日・祝は〜18:00)※入館は閉館30分前まで ※月曜休
会場:あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F)
料金:一般1400円、大高生1000円、中小生500円
電話:06-4399-9050
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて

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