中村芝翫「関西弁の芝居は外国語劇」

2016.12.18 10:00

「自分の今までに培ってきたものを集大成として、石切梶原と勧進帳の弁慶に出せたら」と中村芝翫

(写真2枚)

2017年1月に「大阪松竹座」(大阪市中央区)で襲名披露公演をおこなう八代目中村芝翫が、関西弁で演じる難しさを語った。

今回は、四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助と親子4人での襲名披露。大阪公演では、昼の部で3演目、夜の部に4演目を控える。夜の部で、芝翫は3つの舞台に立つが「大変だと思っております。特に『勧進帳』の弁慶は、トライアスロンをひとつやってきたような大変なもの。また(上方歌舞伎の)『雁のたより』は、僕はバリバリの関東人でございやすんで、関西弁で芝居をするっていうのは、外国語劇にでるようなもの。そのなかで若旦那役は、ほとんどアドリブみたいなもので・・・。自信が無いので(中村)鴈治郎さんにお願いして、台本を書いていただいてる」と笑顔で話した。

右より八代目中村芝翫、四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助(9日、大阪市)
右より八代目中村芝翫、四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助(9日、大阪市)

「襲名って、お祝いでただ単に見てくださいっていうことじゃなくて、先輩が出てくださいますからね。そういうときだからこそ、教えを請うということが大事」とひとつひとつの舞台を大切にする芝翫。大阪公演は、来年1月2日から。チケットは一等席18000円ほか、専用サイトで発売している。

『壽初春大歌舞伎』

期間:2017年1月2日(月)〜26日(木)
時間:昼の部11:00〜/夜の部16:00〜
場所:松竹座(大阪市中央区道頓堀1-9-19)
料金:一等席18000円、二等席10000円、三等席6000円
電話:0570-000-489(チケットホン松竹)

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