藤原道山「尺八で裏切っていきたい」

「尺八は声と一緒だと思っている。引く声も、出る声もあって、歌だと思って演奏している」と藤原道山
尺八演奏家として国内外で活躍する藤原道山が、ピアノ・妹尾武、チェロ・古川展生の3人で活動しているユニット・古武道。その忘年会公演が12月23日に「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)でおこなわれることに。来阪した藤原に日本古来より伝わる尺八の魅力を訊いた。
祖母が箏を教えていたため、自身は幼い頃から和楽器に慣れ親しんでいたという藤原。現代のミュージックシーンでは、ポップスや洋楽が中心であることから、和楽器の音楽は「気にそぐわないって方からすると聴かなくなる。なので、デビューした頃はなんでもやってやれ、と面白がっていろんな音楽にチャレンジしていました」と他ジャンルとのコラボ、また映画や舞台音楽にたずさわり、NHK Eテレ『にほんごであそぼ』では子ども向けのパフォーマンスも見せる。
奏法に関しても「陰鬱なとか、敷居が高いとか、尺八のマイナスのイメージを払拭したいという思いがあったので、かすれた音などを取り除いた演奏をしようと。そういうことやってたら批判もあったんですけど、わかってやってるので苦にはならなかった。そして、だんだん周りから尺八の音を出せない奏者だと思われた頃に、今度は尺八の音を出していく(笑)。常に裏切っていきたい」と話す。

異なるジャンルの3人が集まったユニット・古武道は、「妹尾のライブに古川とゲストで出て、一緒に演ったのがきっかけ。チェロは低音、僕は高音、ピアノがそれを支える楽器。伴奏もメロディーもできて、お互い出どころ引きどころがわかってる3人組なので、言葉がいらずに音楽ができるなと」と結成時を振り返る。今回、シンガーソングライターの渡辺真知子らをゲストに迎えたステージには、「真知子さんは『迫力』ですよ。パワーがすごい」と、藤原も楽しみにしていると言う。忘年会と称しておこなうコンサートは大阪公演のみ。チケットはS席6500円、A席4500円ほか、各プレイガイドで発売中。
『古武道忘年会「師走の協奏曲」Vol.8』~大阪 新歌舞伎座特別公演~
出演:藤原道山(尺八)、古川展生(チェロ)、妹尾武(ピアノ)
スペシャルゲスト:渡辺真知子(シンガーソングライター)、平田耕治(バンドネオン)
日程:2016年12月23日(祝・金)・15:00〜
会場:新歌舞伎座(大阪市天王寺区上本町6-5-13)
料金:S席6500円、A席4500円、特別席8500円
電話:06-7730-2222(新歌舞伎座テレホン予約センター/10:00〜18:00)
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