大橋トリオ「世界で聴いてもらえる音楽を」

──大橋トリオは2009年のメジャー・デビューから数年は年2枚ペースでアルバムを発表し、2014年にベスト盤をリリースして以降は少し落ち着いてきたところはありますが。
「そういう契約でしたからね、ハッキリと言ってしまうと。だから、最近は年1枚+αのスローペースに変えてもらって、今回のシングルが今年のその+αになるんじゃないかなと思います」
──DVDには、林正樹(ピアノ)や武嶋聡(サックス)といった名プレイヤーも含んだ大所帯のビッグ・バンド編成によるohashi trio&THE PRETAPORTERSでの2015年のライブを80分弱に渡って収めていますが、こちらも改めて大橋トリオの音楽性の高さをジャズ色の強いアプローチで示した好内容になっているなと思いました。
「ホントはストリングスも欲しいなと思っていたんですけど、もともとジャズは好きでいつかビッグ・バンドでやれたらなと最初から考えていたので、その機が熟したという感じですかね。『大橋トリオ』という名前もジャズをやっていたことを匂わせるためと言ってきたし、ジャズと言っても自由な感じで音楽をやっているというニュアンスやアプローチとしての意味合いというか、ライブでもすごく遊んで毎回違うことになるようにしてきたところはジャズ的だったかなと思います。自由度が高いというか、メンバーにもいろいろなことを求めますし」
──なるほど。ちょうど2014年にベスト盤が出て以降はひと区切りが付いたというか。基本的な音楽性は変わらないんですけど、大橋トリオの多彩な魅力の打ち出し方がよりアーティスティックなものに変化してきたような気もします。
「まぁ、ベスト盤には区切りの意味がありましたし、その次からは『ニュー大橋トリオ』にしなきゃなというのはありましたね。実際に、その次に出したアルバム『PARODY』(2015年1月)ではいろいろと凝ったことをやったし、あの時にはちょっとやり過ぎたかもと思っていたんですけど、最近に聴き直してみたら意外と良かったですね」
──現在制作中のニューアルバムも含めて、今後の活動でこういう部分をもっと強く打ち出していきたい、みたいに考えていることなどはあるんですか?
「もうちょっとこういうものがやりたい、という目標はあって。ザックリと言うと世界的に聴けるものというか、日本だけではなく世界中の人に聴いてもらえる音楽を作るのが一番の理想なんですけど、そこにはやっぱりまだ全然届いていないなというジレンマは毎回ありますね。でも、年齢もいい年齢になってきたので、いいかげんにそういうものをちゃんと作って次の展開を考えていかないとなと思っています」
──ピコ太郎やBABYMETALのように極端にキャラクターが立ったものやインストなどを除くと、海外でも普遍的な感じで楽しまれている日本発のポップ・ミュージックというのは、まだまだ成功例が少ないですよね。
「できれば日本語のままそういう風に聴けるもの、というのが理想なんですけどね。無理矢理に英語で歌うとかじゃなくて。今それがやれている人はまだいないし、日本のJ−POPシーンはガラパゴス化していてその感覚が染みついちゃっているので、そこからどうやって抜け出せばいいのかを日々考えていますね」

──次のアルバムもとても楽しみになりますが、年明けの1月27日には「NHKホール」にて大阪では初となるビッグ・バンド編成でのライブが実現しますね。
「東京でも1公演のみでやってきたんですけど、リハーサルは4日くらいかけて大所帯でバッチリとやるから毎回もったいないでしょ?って思っていたんですよね。人数が多いので移動して各地を回るとなるとカロリーが高くなるんですけど、今回はせめて大阪だけでもということでブッキングしてもらいました。なかなか観られないものだと思いますので、たくさんの人に来てもらえればうれしいですね」
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