難解すぎ、いしいしんじが書く初脚本
2016.11.5 10:00

京都在住の小説家・いしいしんじが初めて芝居の脚本を手がけた舞台・創生劇場『やわらかなかぐら』が、11月26日に「ロームシアター京都」(京都市左京区)で上演される。いしいと演出の杉原邦生、公演企画&脚色の小林昌廣による記者会見が、京都市内でおこなわれた。

「創生劇場」とは、能や邦楽などの伝統芸能に現代演劇の要素を加え、独創的な舞台を創造する「国立京都伝統芸能文化センター」の企画
「創生劇場」とは、能や邦楽などの伝統芸能に現代演劇の要素を加え、独創的な舞台を創造する「国立京都伝統芸能文化センター」の企画画像一覧

物語は、子どもたちが音楽に合わせて戯れている所に、人ならざるモノが現れ、さらに「何か大きな存在」が舞台のみならず劇場中を包み込む。いしいが「2日で書き上げた(笑)」という初の芝居脚本は、杉原いわく「演劇人が想像するテキストではない文体」だったそう。「A4用紙3枚の散文詩みたいなもので『これどうしよう?』と(笑)。その後いしいさんと話し合って、イメージや方向性を明確にした上で、台詞も追加していただきました」。結果的に「今までにない形の神楽が現れるのではないか」と、いしいは期待する。

舞台『やわらかなかぐら』の会見より、左から、「この神楽を奉納することで、観ている人たちの強い思いをサポートする場を形成できたら」と語る小林昌廣、いしいしんじ、杉原邦生(10月28日、京都芸術センター)
舞台『やわらかなかぐら』の会見より、左から、「この神楽を奉納することで、観ている人たちの強い思いをサポートする場を形成できたら」と語る小林昌廣、いしいしんじ、杉原邦生(10月28日、京都芸術センター)画像一覧

「人間と神との交歓を目的に始まった芸能「神楽」をテーマに、お祭ムードにあふれた音楽劇」というコンセプトで、すぐに「川と子ども」が浮かんだといういしい。「神楽は、目に見えない何かと人間が交流しあう場。子どもはそういう存在とやすやすとふれ合えるし、特に京都の子はそういうモノに敏感だと思うんです。さらにロームシアター京都は、岡崎の疎水と鴨川がクロスするポイントだから、反射的に『川の音が聞こえる子どもだけの村で、何かが起こる』というイメージが出てきました」。チケットは前売大人2,500円、25歳以下2,000円、高校生以下500円。

取材・文・写真/吉永美和子

創生劇場『やわらかなかぐら』

演出:杉原邦生
脚本:いしいしんじ
脚色:小林昌廣
出演:茂山良暢、山口耕道、森田真和、田中真之、大駱駝艦(我妻恵美子、高桑晶子、鉾久奈緒美、藤本梓、梁鐘譽、伊藤おらん、齋門由奈)、岩下徹(山海塾)、ほか

日時:2016年11月26日(土)・16:00〜
会場:ロームシアター京都 サウスホール(京都市左京区岡崎最勝寺13)
料金:前売=一般2,500円、25歳以下2,000円、高校生以下500円 ※当日はそれぞれ500円増
電話:075-771-6051
URL:http://www.kunio.me/stage/sousei/

  
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