火災復興、十三らーめんにファン集う

復興の第一歩を踏みだした「ションベン横丁」
阪急十三駅(大阪市淀川区)の西口に隣接する飲食店街、通称「しょんべん横丁」。昭和の風情が色濃く残り、地元のみならず全国からも横丁ファンが多く通ったこの地で、2014年3月、火災が発生。36店舗が焼けるという大きな被害を受けた。再建に向けた署名活動や募金活動が続けられ、10月1日にようやく一部の店舗が元の横丁に本格復興。それよりひとあし早く移転再開に至ったラーメン店を追った。
昔ながらの味が人気だった「十三ら~めん担担」。同店もこの被害に遭い全焼。店舗や料理道具、そして創業からつぎ足し続けたラーメンダレ、その全てを失った。意気消沈した店主だが、「2年半、SNSやお手紙、FAXなどみなさまの声に励まされた。正直諦めかけた時もありましたが。今やいかに愛していただいていたかを実感する毎日です。席数や色など前の店にできるだけ近づけました」と、様々な壁を乗り越え、今年8月10日に東口側に移転再開。十三に無事帰還した。

再開の日には、行列が出来るほどファンが駆けつけ、待望のあの味を楽しんだ。少し乳化させたライトなれど旨み濃い豚骨スープ、とろみさえ感じる麺に、白菜キムチやニラキムチなど自由にのせて「自分流の味」を楽しむスタイルもそのまま。前の店よりもオープンな印象の店内は、相変わらずラーメン(700円)のみのメニューで、行列に「次、何名様?」と客入りに合わせて店主が次々と麺を茹でる。ゆで加減を目と手でしっかり確かめ、とろける薄切りチャーシューなどの具をパパパッと鉢にのせて仕上げる様子も健在だ。

大阪の老舗ラーメン店「カドヤ食堂」の店主・橘さんも移転前からのファン。「店主のスープ回しに憧れます。あんなライブ感あるラーメン屋は、ほかに無い」と再開を喜ぶ。早くも旧来のファンで行列が出来る毎日。場所は変わっても店の雰囲気やラーメンの味、そして客の回転の速さは健在だ。この街の活気が完全に戻るための、大きなステップがここに。これからは十三のハシゴとなれば駅の東西を行き来することになる。営業は18時から24時過ぎまで、日曜定休。
取材・文・写真/曽束政昭
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