海老蔵の弟子、再起かけた初自主公演

2016.7.7 06:00

「がむしゃらに一生懸命勤める事で納得していただけるよう、諦めずにいきたいです」と話す市川九團次

(写真1枚)

いわくつきで市川海老蔵一門に入門した市川九團次(いちかわくだんじ)が今年9月、初の自主公演『第一回 九團次の会』を東京と大阪で開催。大阪は9月10日、「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)で上演する。

九團次は、1998年に坂東竹三郎の芸養子となり大阪を中心に活動。坂東薪車(ばんどうしんしゃ)の名前で人気を博していた。しかし、2014年に無断で芸名・秋元道行を名乗り、現代劇に出演したことで師匠の怒りを買い、芸養子を解消。一時名前を失ったものの、それまでに大阪市が文化功労者に贈る「咲くやこの花賞」を受賞するなど、実力・人気ともに実績あることから海老蔵が救いの手を差しのべ、同年9月にはこの世界で異例となる別門下の弟子となった話題の役者だ。

2015年1月に四代目九團次を襲名してから初となる自主公演は、劇作家・井上ひさしの戯作的名作短編小説集『不忠臣蔵』より、若き浪士に焦点を当てた新作『義士残花抄』と、スリとの黄金造りの太刀を巡る狂言舞踊『太刀盗人』。公演に先立ち海老蔵からは、ひと言「とにかく頑張れ」と声をかけられたという九團次。「海老蔵さんは多くは語りませんが、そのひと言ですべてが伝わります。プレッシャーはありますが、その言葉を糧に精進していきたいです」と意気込みを語る。大阪公演はチケット5,000円〜、各プレイガイドで発売中。

『第一回 九團次の会』

『義士残花抄(ぎしざんかしょう)』~それぞれの忠臣蔵~
作:井上ひさし
脚本・演出:浅香哲也
『太刀盗人(たちぬすびと)』 長唄囃子連中
作:岡村柿紅
出演:市川九團次、ほか

日程:2016年9月10日(土)・12:30〜
会場:森ノ宮ピロティホール(大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5)
料金:一等席6,000円、二等席 5,000円
電話:0570-200-888(キョードーインフォメーション)

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