チェコ絵本展、親子に向けての工夫を

チェコ共和国科学アカデミー・文学研究所のパヴェル・コジーネクさんも参加したテープカット。芦屋市立伊勢幼稚園の園児20名と共に
「芦屋市立美術博物館」(兵庫県芦屋市)で、『-チャペックからチェコ・コミックまで-東欧の絵本大国「チェコ絵本をめぐる旅」』のオープニングセレモニーが7月2日に行われ、芦屋市立伊勢幼稚園の園児20名がテープカットに参加した。
今回の企画内容はチェコ共和国で、20世紀初頭で迎えた黄金期(当時はチェコスロバキア)から、現代の絵本までの変遷を、15人の絵本作家の原画・リトグラフ・絵コンテ・デッサンなど約150点を通じて紹介。「ロボット」という言葉を生み出した有名なチャペック兄弟をはじめ、現地へと移住した日本人絵本作家・出久根育(でくねいく)らの作品が展示される。

同企画を担当する学芸員の大槻晃実さんは、「20世紀に入ってチェコ語が消えゆく言語となりつつあった中、子どもたちに文化を伝えるために、絵本は隆盛を極めました。また、当時は絵画では表現に制約があったのですが、絵本では表現の自由さが残っていたため、国を代表する文化になったと言われています」と、優れた絵本が生まれた背景について説明。時代と共に、海外からの影響を受けて、いろんな技法が登場していく様、中には日本のマンガスタイルも見てとることができる。

また、今回の展示は夏休み期間とあって、子どもたちも楽しめる空間を目指したとのこと。「子どもと図書館に行くけれども、美術館には行ったことがないという声も多く、絵本がアートへの架け橋になってくれたら、と。今回は1階のオープンスペースに、読書やお絵描きができるスペースを用意しました」と、中央には、京都在住の美術家・森太三が手掛けた色とりどりのテーブルやイスを配置。また、お絵描きのワークショップや、芦屋市立図書館やボランティアグループと協力し、絵本の読み聞かせも行う。
それと同時に、チェコ・ファンも満足できるよう、展示と共に物販にも力が入っている。普段はなかなか入手できない現地の絵本、プラハの人気ステーショナリー・ショップpapelote(パペロテ)のマスキングテープなどが揃っているので注目を。展示は9月4日まで、料金一般700円、大高生500円、中学生以下無料。
『-チャペックからチェコ・コミックまで-東欧の絵本大国「チェコ絵本をめぐる旅」』
期間:2016年7月2日(土)~9月4日(日) ※月曜休、7/18開館、7/19休館
時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで
場所:芦屋市立美術博物館
料金:一般700円、大高生500円、中学生以下無料 ※7/18・8/12無料観覧日
電話:0797-38-5432
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.10.31 11:00 -
ミーツ御用達の7店舗で、期間限定の酒祭サーキット[PR]
NEW 2025.10.31 09:00 -
「人生最高の一杯」のため、小浜島に飲みに行ってきた[PR]
NEW 2025.10.30 20:00 -
神戸クリスマスケーキまとめ2025年、百貨店から高級ホテルまで
2025.10.29 12:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.10.28 12:00 -
京都クリスマスケーキまとめ2025年、百貨店から高級ホテルまで
2025.10.28 11:00 -
大阪クリスマスケーキ2025年、高級ホテルから百貨店まで
2025.10.28 10:00 -
活気と人情に満ちた、OMOろい旅 in 東京・大塚[PR]
2025.10.25 09:00 -
未来の「新大阪駅」南エリアを2日間限定で体験![PR]
2025.10.24 16:00 -
BBQなどの体験が、最大56%オフ!?大東市[PR]
2025.10.24 08:30 -
Osaka Pointでおいしくたのしく大阪めぐり[PR]
2025.10.23 16:00 -
華やかスイーツ!神戸のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2025.10.20 14:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2025.10.20 11:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
2025.10.16 10:00 -
京都「オーバーツーリズムって何?」#空いてる国宝萬福寺[PR]
2025.10.15 18:15 -
【大阪・関西万博2025】半年間ありがとう!地元編集部が取材した人気グルメから穴場スポットまとめ
2025.10.13 11:00 -
淡路島の「日本酒」に注目!秋の旬と味わう旅へ[PR]
2025.10.10 17:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.10.8 11:00 -
港町の心地よさに浸る、OMOろい旅 in 函館[PR]
2025.10.7 16:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.10.1 08:30 -
なぜこんなに「宇治抹茶」が世界的に人気なのか?[PR]
2025.9.30 08:00


トップ
おすすめ情報投稿
Lmaga.jpとは
ニュース
まとめ
コラム
ボイス
占い
プレゼント
エリア










人気記事ランキング




写真ランキング






ピックアップ







エルマガジン社の本

