神社で縁つなぎ、奈良の「ふるほん市」
2016.6.25 07:00

『大門玉手箱』の会場には、小さな子どもからお年寄りまで訪れる。この市で一丁前に、初めてのお買いもの体験をする子も少なくないとか
(写真5枚)
一箱に本さえ加われば、誰でも箱主になれる奈良県の『一箱ふるほん+あるふぁ市』。一見、全国で広がりをみせている『一箱古本市』にも見えるが、ここでは縁日や手作り市のような趣が強く、箱主(出店者)の多くが、箱に入った古本と一緒に自身の手作り作品を販売する。その市の先駆けである「初宮神社」(奈良市鍋屋町)の『大門玉手箱』がきっかけに神社の縁でつながり、今では県内各所で不定期開催されている。
2009年から開催50回目を迎える『大門玉手箱』は、奈良の『一箱ふるほん+あるふぁ市』の先駆け的な存在。「本を売ることではなく、本を媒体にして、人とのご縁をつないで交流をしたかったんですよ」とは、主催者の一人である下村信人さん(旅するふるほん屋ぼちぼち堂)。今では『大門玉手箱』の箱主出身者が主催となって、JR京終駅構内開催の『京終玉手箱』、桜井市の「等彌神社」開催の『とみ山さんぽ』と広がりをみせている。

箱には、仏像や寺社を描いたポストカード、鹿のイラストやグッズなど奈良らしい作品も多く、観光客が立ち寄ってお土産に買い求める姿も。手作り作品と古本のセレクションを見れば、何となくその箱主の人柄が垣間見え、それらをネタに客は会話を楽しんでいる。箱主だと思って話しかけたら、実は意気投合して代わりに店番していた客だったなんてことも。一体誰が箱主で客なのか、分からないくらいあちらこちらで聞こえる談笑が、アットホームなこの市の雰囲気を象徴している。次回『大門玉手箱』開催日は9月24日(土)、詳細は公式サイトにて。
取材・文・写真/いずみゆか
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
「何度も見たくなる」ファン続出、宇治×京アニ秘話[PR]
NEW 22時間前 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.9.12 14:00 -
万博・ポーランド館で人気、現地さながらの体験とは?[PR]
NEW 2025.9.12 13:30 -
【大阪・関西万博2025】最新情報まとめ!地元編集部が取材してわかった、人気グルメから穴場スポットまで
NEW 2025.9.12 12:40 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 2025.9.12 10:00 -
万博で日本一やかましい祭!? 三重の魅力を1日で堪能[PR]
NEW 2025.9.12 07:00 -
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.9.11 12:00 -
カード利用で街がもっと便利に。アメックスで繋がる輪[PR]
2025.9.8 07:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.9.1 10:00 -
グラングリーン大阪で食べる、買う、楽しむ! 14選[PR]
2025.8.29 10:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
関西人なら違和感に気付く!? 8コの異変探し[PR]
2025.8.28 08:00 -
新しいものを全力で楽しむ!OMOろい旅 in 熊本[PR]
2025.8.25 09:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.8.16 08:30 -
25周年「アンパンマン列車」で、ゆかりの高知へ[PR]
2025.8.6 11:50 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2025年下半期の運勢は?
2025.7.1 00:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.6.30 11:00