デザイン大国、スイス展が西宮で

「スイスデザイン展」より、歴代観光ポスターの名品
日本人にとってアルプスの名峰や永世中立国のイメージが強いスイスは、世界屈指のデザイン大国でもあります。その全貌を伝える『スイスデザイン展』が、「西宮市大谷記念美術館」(兵庫県西宮市)で始まりました。
展覧会は、日本とスイスが国交を樹立した約150年前の資料をプロローグに、「自然・観光・交通」のコーナーで幕を開けます。観光ポスターや鉄道の資料、スイス航空のブランディングを見れば、その歴史と質の高いデザインが分かります。

続く「企業デザイン」のコーナーでは、ビクトリノックス(ナイフ)、スウォッチ(時計)、シグ(アルミ製ボトル)、ネフ(玩具)、フライターグ(鞄など)といったスイスを代表する企業のデザインを紹介。3番目の「普遍的デザイン」では、「スイス・スタイル」として有名なグラフィックデザインの名作を中心に、椅子や家電製品などのプロダクトも併せて展示されており、マックス・ビル(デザイナー)とル・コルビュジエ(建築家)のコーナーも設けられています。

そして最後は、現代を代表するデザイナーたちの仕事が並ぶコーナー。家具、食器、家電、テキスタイル、グラフィックデザインなどの作品が一堂に並び、華やかな余韻と共に幕を閉じます。
これらの展示物を見て感じるのは、スイスデザインの底流に、普遍性、機能性、実用性を重視する姿勢が貫かれていることです。また、手仕事を重視する職人気質、伝統と現在の融合といった特徴も感じられました。展示総数は約700点。スイスデザインの全体像がうまくまとめられており、デザイン好きの方ならきっと満足できるでしょう。
文・写真/小吹隆文(美術ライター)
『スイスデザイン展』
期間:2016年4月2日(土)〜5月29日(日)
時間:10:00〜17:00 ※入館は16:30まで 水曜休 ※5/4開館、5/6休館
会場:西宮市大谷記念美術館(西宮市中浜町4-38)
料金:一般800円、大高生600円、中小生400円
電話:0798-33-0164
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
NEW 18時間前 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 18時間前 -
【大阪・関西万博2025】最新情報まとめ!地元編集部が取材してわかった、人気グルメから穴場スポットまで
NEW 18時間前 -
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.9.16 14:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 2025.9.16 12:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.9.14 08:30 -
「何度も見たくなる」ファン続出、宇治×京アニ秘話[PR]
2025.9.12 17:00 -
万博・ポーランド館で人気、現地さながらの体験とは?[PR]
2025.9.12 13:30 -
万博で日本一やかましい祭!?三重の魅力を1日で堪能[PR]
2025.9.12 07:00 -
カード利用で街がもっと便利に。アメックスで繋がる輪[PR]
2025.9.8 07:00 -
グラングリーン大阪で食べる、買う、楽しむ! 14選[PR]
2025.8.29 10:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
関西人なら違和感に気付く!? 8コの異変探し[PR]
2025.8.28 08:00 -
新しいものを全力で楽しむ!OMOろい旅 in 熊本[PR]
2025.8.25 09:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2025年下半期の運勢は?
2025.7.1 00:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.6.30 11:00 -
京都・貴船&高雄のおすすめ川床、ランチからカフェまで【2025年】
2025.6.19 12:00