神戸の古本屋が団結、巡る楽しさ提案

2016.4.20 08:00

パスポートのデザインを手掛けた「エメラルドブックス」の小西池さん。絵本、児童書、旅、芸術などの古本をセレクト

(写真3枚)

神戸市にある6軒の古本屋を国に見立て、パスポートを持って巡る遊び心たっぷりのイベント『ロマンブック街道周遊6か国』が、5月8日まで開催されている。

小さなお店ながらもそれぞれ個性が光る「エメラルドブックス」「honeycombBOOKS*」「トンカ書店」「ワールドエンズ・ガーデン」の4軒が「コウベボーダーズ」という名称で3年前からイベントを開催。閉店したお店が出ても、ずっと継続してきた。1年目は普通のスタンプラリーだったが、それだけでは面白くないと、2年目は「人生ゲーム」、3年目は「御朱印帖」と趣向を変えて提案。「今まで、お話したことなかったお客さんとの会話のきっかけになることが多いですね」と、企画者の一人の小西池裕介(エメラルドブックス)さん。また、参加店は、入り口が2階だったり、本屋らしからぬ外観だったり、言うならば少々入りづらい店構えなのだが、このイベントを機に入店しやすくなった人もいるそう。

まず1軒目で、パスポートを入手して。最初に王子公園駅の「ワールドエンズ・ガーデン」を訪れてから、元町周辺の店を徒歩で巡る人が多いそう
まず1軒目で、パスポートを入手して。最初に王子公園駅の「ワールドエンズ・ガーデン」を訪れてから、元町周辺の店を徒歩で巡る人が多いそう

「単なるスタンプラリーではなく、巡った後も残しておきたくなる内容にしたくて」と、パスポートのデザインは証明写真(イラストでも可)を貼るスペースもあり、各国(各店)で500円以上のお買い上げでイミグレーション(レジ)にて出国証明のスタンプを押してもらえる。また、街で配布しているフライヤーもまるで旅行社のようなレイアウトで、「猫が統治する辺境の楽園 ワールドエンズ・ガーデン連合王国」「どこか懐かしい趣味陣の集う空間 ポレポレ暫定自治区」といったキャッチフレーズで、旅感を演出している。

昨秋オープンした「1003」では、ビールやコーヒーをスタンディングで楽しめる。古本と共に、新刊やリトルプレスも
昨秋オープンした「1003」では、ビールやコーヒーをスタンディングで楽しめる。古本と共に、新刊やリトルプレスも

昨秋オープンし、今年店舗としては初参加となる「1003(センサン)」の奥村千織さんは「昨年は、それぞれの御朱印(サイン)に個性が出ていて、とても楽しかったので、今年はお店としてぜひ参加したいと思いました。品揃えがそれぞれ特徴的なのですが、私は、お酒の本が好きなのでテーマを決めて巡りましたね。ない時はマンガを買ったり」と、自分の趣味で探すのも、普段と違った本を発見しても楽しそうだ。巡った後のパスポートで100円割引の特典を各店で受けることができ、初日で全国制覇した人もいるそう。

参加店舗:
「エメラルドブックス」神戸市中央区下山手通4-13-5
「honeycombBOOKS*(ハニカムブックス)」神戸市中央区元町通4-6-22 浦島ビル2F北室
「トンカ書店」神戸市中央区元町通3-3-12 元町福穂ビル2D
「ワールドエンズ・ガーデン」神戸市中央区城内通5-6-8
「1003(センサン)」神戸市中央区元町通3-3-2 IMAGAWA BLDG.2F
「ポレポレ書舗」神戸市中央区栄町通2-1-3 謙昌ビル4

『神戸古本屋をたっぷり満喫 ロマンブック街道周遊6か国』

期間:2016年4月16日(土)〜5月8日(日)
場所:エメラルドブックス、honeycombBOOKS*、トンカ書店、ワールドエンズ・ガーデン、1003、ポレポレ書舗
料金:パスポート代100円(周遊達成後は、各店で100円割引)

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