星のや京都、屋外の過ごし方を強化

2016.3.17 19:20

二段となった「空中茶室」。上段のテラスには屋根ができ、さらに美しい景色が望める

(写真6枚)

改装のため約3カ月も休館していた嵐山の高級リゾート「星のや京都」(京都市西京区)が3月17日にリニューアルオープンする。今回は客室、食事なども含むが、注目はパブリックエリアの強化だ。

昨今参入の増えた、外資系ホテルとは異なり、日本らしい「おもてなし」を目指したのが今回のリニューアル。 改善点に着目するきっかけとなったのは「お部屋以外で、ゆっくりできる場所が欲しかった」という宿泊客からの声だったという。「テラス「空中茶室」で抹茶体験、「お舟で花見ランチ」など、オープンしてから約6年さまざまなアクティビティを企画してきました。今現在、その点を楽しんでいただけているのであれば、これが新しいニーズなのではないかと。部屋以外のスペースの過ごし方を提案することによって、ほかのリゾートホテルと差別化していきたい」と総支配人の酒井さん。手を加えたのは、大堰川の景色を眺められる「空中茶室」、枯山水をテーマとした「奥の庭」、滝が流れる「水の庭」だ。

「奥の庭」では枯山水の模様を楽しめるように、ソファを設置
「奥の庭」では枯山水の模様を楽しめるように、ソファを設置

テラス「空中茶室」ではもともとあったオープンスペースでもあり、期間限定のプランとしてシャンパンブレックファストやお茶菓子などの提供を提案してきたエリア。が、実は屋根がなかったため、雨となると中止せざるを得ない状況に。そこで、新たなテラススペースを設けて、小雨程度であれば対応できるように。この新たな改装によって、今後は桜、紅葉などの時期も含めて、朝食、夕食プランを打ち出していくという。

到着するとお出迎えの音楽が流れる「水の庭」
到着するとお出迎えの音楽が流れる「水の庭」

そして、枯山水をテーマに広がっている「奥の庭」には、新たにソファスペースも設置。京都で160年以上も造園業を営む「植彌加藤造園」による庭を、さらに楽しめることを目指した。また「水の庭」は滝が流れる姿などがインバウンドのお客からも人気が高いため、この地にあった老舗旅館「嵐峡館」時代の姿を再現すべく滝も2本に増加したそう。今回の改装によって、ハードが完成したことで、今度はソフト面を強化し、さまざまなサービスを提供していくとのことだ。

「星のや京都」

住所:京都市西京区嵐山元録山町11-2
電話:050-3786-0066(8:00〜21:00)
※4月1日からは0570-073-066へ変更

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