瀬戸芸を満喫 関西からお得なきっぷ

2016.3.18 09:57

岡山県玉野市・宇野港は、本州から「瀬戸内国際芸術祭」開催地へとつながる海の玄関口 撮影/Ayami

(写真4枚)

瀬戸内海の島々を舞台に、3年に1度開催される現代アートの祭典『瀬戸内国際芸術祭2016』が3月20日からスタート。春・夏・秋の3シーズン、計108日間にわたり、世界中の作家たちによる200以上の作品が展開される。

芸術祭の開催に合わせ、JR西日本から、アートめぐりに便利な「岡山・香川アート往復きっぷ」を発売。新幹線こだま号の往復きっぷと、岡山・香川のJR区間や路線バスの3日間乗り放題がセットに。大阪市内発着はおとな1人8,500円。購入するには「瀬戸内国際芸術祭2016作品鑑賞パスポート」(前売4,000円)の同時購入、または提示が必要なので注意して。

今年で3回目を迎える「瀬戸芸」の見どころは、新たに加わったアジア各国のアーティストの作品やプロジェクト、瀬戸内の島の食文化、祭りや獅子舞など、香川県や瀬戸内の地域文化と現代アートのミックス。「瀬戸内アジア村ーAPAMS 2016」ではアジアの13の国と地域から集まったパフォーマーが高松港や島々を回遊し、ワークショップや公演を行う。香川県では「讃岐の晩餐会」と題して、栗林公園(高松市栗林町)でパフォーマンス鑑賞と食を同時に楽しめるイベントを開催予定。

「瀬戸内アジア村ーAsia Performing Arts Maeket in Setouchi 2016/APAMS 2016」 の公演イメージ。写真はインドネシアのダンスグループ、ナン・ジョンバン・ダンス・カンパニーによるパフォーマンス
「瀬戸内アジア村ーAsia Performing Arts Maeket in Setouchi 2016/APAMS 2016」 の公演イメージ。写真はインドネシアのダンスグループ、ナン・ジョンバン・ダンス・カンパニーによるパフォーマンス

今年からの新たな作品は、会期を通して100点ほど登場。直島(香川県香川郡)では、27の島々で構成される直島町の「28番目の島」をモチーフにした「直島パヴィリオン」(藤本壮介)を、豊島(香川県小豆郡)では300以上の風鈴で構成される「アニミタ」(クリスチャン・ボルタンスキー)を展示。高松港の「国境を越えて・海」(リン・シュンロン)は、2013年に豊島で展示された作品の続編として新たに組み直したものだ。

開幕に向けて制作が進む、リン・シュンロン「国境を越えて・海」。2013年の豊島での展示終了後も航海を続けていた「種の船」が、今回、高松港へ漂着したという設定。完成後は作品の中に入ることもできる 撮影/Ayami
開幕に向けて制作が進む、リン・シュンロン「国境を越えて・海」。2013年の豊島での展示終了後も航海を続けていた「種の船」が、今回、高松港へ漂着したという設定。完成後は作品の中に入ることもできる 撮影/Ayami

また、島めぐりの食も楽しみの一つ。瀬戸内海産の海苔やサワラなどを使い、犬島(岡山県東区)のお母さんたちと共同でメニューを考案した「犬島のお弁当」や、宇野港では玉野産の雑穀を使ったおにぎり「SAMURAIおむすび」など、味覚を通じて瀬戸内の魅力に触れられるメニューが各地で販売される。

犬島のお弁当1,080円(漬物・お吸物は別途100円)は犬島チケットセンターカフェでいただける。写真の弁当は10名以上で要予約、テイクアウトも可能 撮影/Ayami
犬島のお弁当1,080円(漬物・お吸物は別途100円)は犬島チケットセンターカフェでいただける。写真の弁当は10名以上で要予約、テイクアウトも可能 撮影/Ayami

『岡山・香川アート往復きっぷ』

料金:9,000円(京都市内発着)、8,500円(大阪市内発着)、8,000円(神戸市内発着)、7,400円(姫路発着)
※利用日(帰りの乗車日)の1カ月前の10時から前日まで発売。利用日当日の購入は不可
電話:0088-24-5489(8:00〜22:00)

『岡山・香川アート往復きっぷ』

『瀬戸内国際芸術祭2016』
期間:春 3月20日(日・祝)~4月17日(日)
   夏 7月18日(月・祝)~9月4日(日)
   秋 10月8日(土)~11月6日(日)
会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春)、本島(秋)、髙見島(秋)、粟島(秋)、伊吹島(秋)、高松港、宇野港周辺
料金:前売4,000円、高校生2,500円(3月19日まで発売)
   当日5,000円、高校生3,500円(3月20日〜11月6日)  
電話:087-813-0853(瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局)

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