柚希礼音ならではの「両極端なタンゴ」

2016.3.12 21:26

囲み取材にて、柚希礼音

(写真6枚)

元宝塚歌劇団星組トップスター・柚希礼音の退団後初となるソロコンサート『REON JACK(レオン ジャック)』の公開舞台稽古と囲み取材が10日、「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)で行われた。

稀代のダンサー・柚希の魅力を詰め込み、日本武道館コンサートまで成功させたREONシリーズの第4弾。柚希はマニッシュなスタイルで、オープニングから度肝の登場を見せる。「お客様の心理を考えて構成しました。ワイワイというシーンだけでなく真剣に観ていただける色濃いシーンも。場面ごとに違うレオンをお楽しみいただけたら」。ポップな衣装のキュートなガールズ系、海外アーティストの楽曲を使ったアグレッシブなシーン、『太王四神記』『オーシャンズ11』など宝塚時代の歌の場面など盛りだくさん(『太王四神記』『オーシャンズ11』からの曲はA期間のみ…3/12・12時、3/15・18時半、3/16・両公演、B期間は曲が変更)。「今までは男役の柚希礼音の中での七変化を考えていましたが、さらに幅が広がりました。地に足のついた女という感じの歌詞も多くて、女性にも共感していただけるかな」と笑う。男役から格好いい凛とした女性の先頭に立ったような変貌ぶりだ。

妖艶な姿でタンゴを披露
妖艶な姿でタンゴを披露

特に柚希自ら望んだ本格的なタンゴシーンは圧巻。「アルゼンチンの“ザ・タンゴダンサー”クリスティアン・ロペスさんに基本のステップから学びました。相手に全部合わせ、リードされて動くというところから稽古しましたが、宝塚時代に踊っていたタンゴとは全く違っていました。格好いいタンゴともうひとつ、両極端なタンゴを踊るんですけど・・・セクシーかどうかは分からないです」と大いに照れていた。そんな言葉とは裏腹、これほど大胆な女性の部分を出す柚希礼音は初披露だろう。男役時代を彷彿とさせる冒頭のタンゴの色気も半端ではない。ダイナミックなリフトにも驚く。

凜々しいタンゴも披露
凜々しいタンゴも披露

コンサートに先駆け発売されたCD/DVD『R+』収録の新曲「REON JACK」なども、実にノリがいい。元宙組トップ娘役・陽月華らとのMCでは、公開舞台稽古から「柚希礼音都市伝説」など楽しい話題で盛り上がるシーンも。舞台の出演者たちから色んなものが客席にも飛んでくる一体感のあるステージ。「“REONコンサート”はお客様とコミュニケーションがとれる大切な公演。今回もお客様と遊べるシーンを盛り込みました。生まれ育った大阪からのスタートでテンションが上がります!」。まずは一体感を味わうためにも3色に光るペンライトを手に入れ、柚希の温かさと明るさに満ちた劇空間へ飛び込もう。

取材・文/小野寺亜紀

『REON JACK』

構成・演出:稲葉太地(宝塚歌劇団)
出演:柚希礼音、陽月華、音花ゆり、鶴美舞夕ほか

日程:2016年3月11日(金)~17日(木)
会場:梅田芸術劇場メインホール
料金:S席10,000円、A席7,500円、B席5,500円
電話:06-6377-3800

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