「フリーフロー」＝飲み放題なのだが、あくまでもこの優雅な響きが重要。ラグジュアリーな空間で、贅沢に好きなだけグラスを傾ける･･･そんな幸せなひと時を求める30代の女性を中心に、大阪のホテルで人気を集めている。

「泡好きの女性の方が増えているので」「ホテルのバーは敷居が高いと感じられるようですが、フリーフローであれば明朗会計なので」と、各ホテルが企画した理由はさまざまだが、女性一人、グループ、カップルが、お出かけ先のひとつとして、落ち着いてゆっくり時間を過ごせるイベントとして選んでいるようだ。夜だけではなく、お昼も楽しめる企画もあり、休日の昼からシャンパン。バブルを知らない世代だからこそ、またひと味違うエレガントな楽しみ方とも言えるかもしれない。

ちなみに、シャンパンとひと言では言えども、いろんなブランドがあり、ホテルによって銘柄が違うのもポイント。「銘柄の値打ちをご存じで、何杯いただいたらもとが取れるのかも把握していらっしゃるようです」と、あるホテル広報担当者が語るように、自分の好きな銘柄を選んで参加している強者もいるほどなのだ。

大阪『シャンパンブランチ』
インターコンチネンタルホテル大阪（大阪市北区）では、2月6日から週末限定のブランチを開始。フリーフローと共に前菜・デザートはブッフェスタイル、メインのグリル料理はオーダー制に。「週末に朝昼兼用の食事・ブランチとシャンパンを合わせる、海外ではおなじみのライフスタイルを提案したいと思います」と広報担当者。こちらでは同ホテルのハウスシャンパンとして愛されている「ルイ・ロデレール」のブリュット・プルミエをチョイス。1776年に創業、ロシア皇帝のリクエストによって造られ、「手仕事の芸術品」とも呼ばれる逸品。

大阪『シャンパン フリーフロー「Moet & Chandon」』
ウェスティンホテル大阪（大阪市北区）では、重厚でクラシカルなバー「ブルーバー」を気軽に女性客が利用できるように昨年12月から企画。アペタイザーとして、アフタヌーンティースタンド用の三段トレイに、生ハム、チーズ各種、チョコなどをのせて、ときめくビジュアルもポイント。1743年創業、世界的に有名なメゾン、「モエ・エ・シャンドン」の中でも、シャルドネ、ピノ ノワール、ムニエを絶妙なバランスでブレンドした定番のモエ アンペリアルを。高級グラスブランド「バカラ」のフルートグラスでいただける。

大阪『エドシック・モノポール フリーフロープラン』
ANAクラウンプラザホテル大阪（大阪市北区）では、銘柄が季節ごとに変更するフリーフロープランを昨年から開始。第3回目は、タイタニック号にも積まれていたと1785年創業の「エドシック・モノポール」のブルートップ・ブリュットを。82年間も海底に沈んでいた同ワインが一切劣化せず、伝説となったブランドだ。またこちらでは、生ビール、ワイン、カクテルも飲み放題に。オフィス街に近い立地のため「値打ちを知っているターゲット」に向けて企画、女性一人の利用も多いとのことだ。

大阪『サンデーシャンパン“マジア”』
セント レジス ホテル 大阪（大阪市中央区）では月替わりでシャンパンが楽しめる『マンスリー シャンパン ナイト』をバーで月1回火曜に開催（次回は4月5日）。それに加えてイタリア料理「ラ ベデュータ」で日曜の夜にフルコースとフリーフローをお得に楽しめるプランを1月からスタートした。4種類のシャンパンが月替わりで楽しめ、３月は「ヴーヴクリコ」のイエローラベル、「G.H.マム」のコルドンルージュ、「テタンジェ」のブリュット、「ルイ・ロデレール」のブリュットプルミエとなる。