中川大志「初恋は幼稚園の同級生」

声優に初挑戦した俳優・中川大志
この秋には、『南くんの恋人』『監獄学園』と、2本のドラマに主演。新年にはNHK大河ドラマ『真田丸』にも出演するなど、今、大注目の17歳、中川大志。23年ぶりに映画化された『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』では、まるちゃんの家にホームステイをするイタリアの小学生・アンドレア役として、声優にも初挑戦! その仕事とプライベートについてうかがいました。
──映画『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』では、大阪・道頓堀での食い道楽シーンもありました。大阪には何度か来られてますか?
いつも仕事で来るので、あんまり大阪らしいことはできてないんですけど、さっき、お好み焼きを食べました。僕にとって大阪=お好み焼きってイメージ。家では食べるけど、外食では初体験だったんで、感動しました。めちゃくちゃおいしかったです。でも、実は道頓堀にはまだ行ったことがないんです。通天閣とか、大阪の象徴的なところを見て回りたいですね。
──アフレコは現場に行かなくてもできますもんね(笑)。初の声優体験はどうでした?
難しかった! 画面の向こうに出来上がったキャラクターがいて、僕はこっち側で声だけを演じる。新鮮で楽しい反面、戸惑いも大きかったです。アンドレアは「イタリア人だけど、日本語をまあまあ喋れる」という設定だったので、監督と相談して、やりすぎない程度に、時々文節を変なところで区切ってみたりとか、あとは、小学生らしさを意識して、いつもよりフレッシュな声を出したつもりです(笑)。
──演じながら、小学生の頃を思い出したりしたのでは? 小学生から俳優業をしていたから、あんまり思い出はないですか?
いやいや、キッチリ行ってましたよ。もう、ふっつーの、やんちゃ坊主!学校から帰ったら、玄関にランドセル置いて、そのまま飛び出して行く悪ガキ。クラスの4〜5人と「キャンプがしたいなぁ」と盛り上がって、「じゃあ、うちの屋上にテント張って泊まる?」って、やったことあるんですけど、それが真冬の2月で、凍死するかと思いました(笑)。
──チャレンジャーですね(笑)。小学生とは思えない行動力。
小3くらいの時は、一人暮らしにすっごく憧れてて。それで、また屋上にテント広げて、一人(?)で暮らし始めたんです。お気に入りの漫画に、教科書、洋服も持ち込んでご満悦。「最低でも半年は住むぞ!」って心に誓ってたのに、3日目くらい・・・学校行っている間に台風が来てて、僕の家(テント)吹き飛ばされてたんです。持ち込んだ宝物もビッチョビチョ。これまた強制終了でしたね(笑)
──そういう好奇心が俳優への扉を開くキッカケに?
全然考えてなかったです。その頃の夢は、サッカー選手かダンサー。3歳からダンスを習ってたから、どちらかというとダンサー志望だったかな。それが、稽古の帰りに原宿で父と買い物してたら、「俳優に興味ありませんか?」とスカウトされて。そのときは断ったんだけど、数日後にまた同じ人から声を掛けられたので、その晩に家族会議をして。小さい頃からダンスのステージには立ってたので、人に見てもらうことの気持ち良さや楽しさは知っていたし、その前にミュージカルに出演したことも印象に残ってた。それで「僕やってみたい!」って言いました。

──実際にやられてみて、俳優業はどうですか?
今は、等身大の高校生の役がほとんど。まあ、南くん(『南くんの恋人』)みたいなツンデレ&クールなキャラが等身大かと言われると、全然違いますけど(笑)。だけど今後は、悪役とか、狂気的な役とか、主人公と対立する側の人も演じてみたい。自分とかけ離れたキャラクターの方が演じ甲斐を感じるし、「自分以外の人になれる」というのが俳優業の醍醐味だから。あと、いずれは舞台をやってみたいという夢もあります。
──お仕事で忙しい毎日、プライベートではどんな息抜きを?
祖父の影響で、昔からカメラが好き。ロケ現場で撮ったりしてます。あと、旅行も好きで、こないだは家族で沖縄へ。温泉なんかは結構行きます。それと、最近は釣りにハマってます! 無心になれるのがいいんですよね。仕掛けて、待って、魚がかかったときの快感! これ、男の本能ですかね、狩りの本能(笑)。
──もしかして恋も「待つ」タイプですか?
いえ、女性には自分から行きますっ!
──男らしい!そういえば、まるちゃんとアンドレアって、本人たちは「友情」だと思ってるみたいですが、これ「初恋」だと思いませんか?
思います! でも、2人がそう認識するまでにはまだ少し時間がかかるんですよね。「振り返ってみれば、初恋だったなぁ」みたいな。僕の初恋は、幼稚園で同じクラスだった、髪の短い元気な女の子。すごく仲良しで、お昼寝の時間も一緒に寝てたのを覚えてます。今も、明るくて・元気で・面白い子に惹かれるんで、好みって変わらないんですね(笑)。そのあと僕は引っ越したので、それ以来会ってないけど、名前もちゃんと覚えてますよ。
──お別れの時には泣いたりもしました?
うーん。どうだったかなぁ。ちなみに最近泣いたのは、『ちびまる子ちゃん』の完成試写でした。台本読んだ時にもウルウル来てたんですけど、アンドレアが帰国する前日、まるちゃんと一緒に灯籠を見るシーンが、キレイで切なくて号泣でした!
取材・文/hime 写真/上地智
『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』
2015年12月23日(祝・水)公開
原作・脚本:さくらももこ
監督:髙木淳
出演(声):TARAKO、中川大志、劇団ひとり、パパイヤ鈴木、ほか
配給:東宝
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