紀里谷和明「映画に対する執念です」

インタビューに応じた紀里谷和明監督
── それにしても、この大物キャストには驚きました。
もう、ありがたい話で。『CASSHERN』のときからキャストに恵まれていて。今だったら不可能だと思う、あのキャストを揃えるのは。『GOEMON』もそう、今回もまさにですよね。アン・ソンギとか、逆に「はあっ!? いいんですか?」ってなるぐらい。ペイマン・モアディもそう。(ペイマン出演の)『別離』とか、僕は大好きだし。「えっ!? あのペイマン・モアディが出てくれるの?」って感じで。
── この豪華俳優陣の演技が、物語がさらに重厚なものにしています。
ホント、その通りですよ。キャストとスタッフのおかげですね(笑)。
── 脚本の良さもさることながら、これだけいろんな国籍の人が集まると、架空の物語とはいえなかなか難しいところがあると思うんですが。
これは世界で初めてのことだと思いますね。こういう時代劇で、しかもリアルな設定。それでいて、SFとかファンタジーとかではない。そこに多種多様な人間が参加するって、まず無いですよね。そこを違和感なく作るのが、一番苦労した部分かもしれないです。ひとつの映画として、「ホントに実在した国なのでは?」と思わせなきゃいけない。
── 監督自身がプレス資料のなかで、「アントニオを起用したのが僕の最良の決断のひとつ」と言われている撮影監督のアントニオ・リエストラ。彼の力も大きかったと思うのですが。
もちろん。アントニオは非常に絵画的で。今回はカラヴァッジョ(バロック期のイタリア人画家)がキーワードになっていて、彼の絵みたいな画を撮りたいというのが僕からのオーダーで、彼はそれをすごく理解してくれた。それを共有できたのは大きかったですね。
── なるほど。この「忠臣蔵」をモチーフに描いた映画が、日本でどう受け入れられるか、その点も非常に興味深いのですが。
もちろん。試写を観た方々からお話を聞くと、みなさん極めて日本的だとおっしゃるのが興味深いですよね。意識はしてないけど、自分が日本人であるということが映ってるんでしょうね。
── 以前、テレビ『しくじり先生 俺みたいになるな!!』スペシャルに、「思ったことを言いすぎて日本映画界から嫌われちゃった先生」として出演されてました(8月放送)。ネットでもかなり話題となっていましたが、この『ラスト ナイツ』は監督にとって、日本の映画業界に対する挑戦とか少しはあったりしたんですか?
いやいや、そんな気持ちは微塵も無いです。あれはバラエティ番組ということもあって、少し大げさにしているところがあったけど、僕は日本映画が嫌いなわけじゃない。黒澤明監督はもちろんのこと、小津安二郎さんにも相当影響を受けてますし、すごくリスペクトしてる。しかしながら、10年前の映画業界って、なんでこんなに消極的なの?って思ってた。できないことを、映画会社や予算、他人のせいにしてばっかりで、それがすっごい嫌だったの。「偉大な先輩たちもいるのに、なにしょぼくれたこと言ってるんだよ!」っていうのが、俺の心情だったの。
── 人のせいばっかりにしやがって、と?
そうそう。じゃあ、俺がやってやるという気持ちがあったんですよ。要は執念ですよね、映画に対する執念。黒澤監督や小津監督のそういうことろを、僕はすごく見倣っていて。甚だ僭越ではありますがね。
映画『ラスト ナイツ』
2015年11月14日(土)公開
監督:紀里谷和明
出演:クライヴ・オーウェン、モーガン・フリーマン、ほか
配給:KIRIYA PICTURES、ギャガ PG12
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